東北地方太平洋沖地震による当社原子力発電所への影響について
【午後3時現在】
平成24年7月14日
東京電力株式会社
平成23年3月11日に発生いたしました三陸沖を震源とする東北地方太平洋沖地震により、当社の原子力発電所をはじめとした設備等が大きな被害を受けるなかで、立地地域の皆さまをはじめ、広く社会の皆さまに大変なご心配とご迷惑をおかけしておりますことに対し、心よりお詫び申しあげます。
福島第一原子力発電所の事故に関し、同年4月17日、事故の収束に向けた道筋を取りまとめ、7月19日に、ステップ1の目標「放射線量が着実に減少傾向となっていること」を達成いたしました。その後、12月16日に、ステップ2の目標「放射性物質の放出が管理され、放射線量が大幅に抑えられていること」の達成を確認いたしました。
また、同年12月21日に、福島第一原子力発電所1~4号機の廃止措置等に向けた中長期ロードマップを取りまとめました。
プラントの安定状態の維持に取り組むとともに、1~4号機の廃止措置に向けて必要な措置を中長期にわたって進めていくことにより、避難されている方々のご帰宅の実現および国民の皆さまが安心して生活いただけるよう、引き続き全力で取り組んでまいります。
当社原子力発電所(福島第一および福島第二原子力発電所)への主な影響について、以下の通りお知らせいたします。
※下線部が新規事項
【福島第一原子力発電所】
1~4号機 廃止(平成24年4月19日)
5、6号機 地震発生前より定期検査中
※6月23日午前10時15分頃、淡水化装置(逆浸透膜式)2において、水処理するための高圧ポンプグランド水を受けるポリタンクから水が溢れていることを、当社社員が確認。溢れた水は約6.6リットルであり、同装置の堰内にとどまっており、建屋外への流出はない。同日午前10時30分、淡水化装置(逆浸透膜式)2を停止し、当該ポンプを隔離。水たまり付近の雰囲気線量率および水たまりの表面線量率はガンマ線、ベータ線ともに0.1mSv/h未満。その後、漏えいした水をサンプリングした結果、ヨウ素131が検出限界未満(検出限界値:7.0×10-1 Bq/cm3)、セシウム134が2.6×100Bq/cm3、セシウム137が3.9×100Bq/cm3、全ベータが9.0×104Bq/cm3であった。7月13日、当該ポンプのグランド部の修理(部品交換)および隔離していた系統による試運転を実施し、運転状態に問題がないことを確認したことから、本格運用に移行。
※7月14日午前10時39分、1号機タービン建屋地下から2号機タービン建屋地下への溜まり水の移送を開始。
※4月27日午後4時3分、4号機原子炉ウェルおよび使用済燃料プールの塩分除去を目的として新たに設置した塩分除去装置(モバイルRO装置)の運転を開始。これまで、同装置による使用済燃料プールの塩分除去を行っていたが、原子炉ウェル側の準備が整ったことから、7月13日、試運転を開始。運転状態に問題がないことから、7月14日午後2時20分、同装置による原子炉ウェルの塩分除去の本格運転を開始。今後、塩分濃度の状況を見ながら原子炉ウェルと使用済燃料プールを適宜切り替え、同装置による塩分除去を実施する予定。
【福島第二原子力発電所】
1~4号機 地震により停止中
以 上
- 添付資料
- ・過去の実績(平成24年1月1日以降)(PDF 456KB)
- 参考資料(最終更新日時:平成24年4月7日午後3時)
- ・過去の実績(平成23年3月11日~12月31日)(PDF 523KB)