東北地方太平洋沖地震による当社原子力発電所への影響について
【午後3時現在】
平成24年7月5日
東京電力株式会社
平成23年3月11日に発生いたしました三陸沖を震源とする東北地方太平洋沖地震により、当社の原子力発電所をはじめとした設備等が大きな被害を受けるなかで、立地地域の皆さまをはじめ、広く社会の皆さまに大変なご心配とご迷惑をおかけしておりますことに対し、心よりお詫び申しあげます。
福島第一原子力発電所の事故に関し、同年4月17日、事故の収束に向けた道筋を取りまとめ、7月19日に、ステップ1の目標「放射線量が着実に減少傾向となっていること」を達成いたしました。その後、12月16日に、ステップ2の目標「放射性物質の放出が管理され、放射線量が大幅に抑えられていること」の達成を確認いたしました。
また、同年12月21日に、福島第一原子力発電所1~4号機の廃止措置等に向けた中長期ロードマップを取りまとめました。
プラントの安定状態の維持に取り組むとともに、1~4号機の廃止措置に向けて必要な措置を中長期にわたって進めていくことにより、避難されている方々のご帰宅の実現および国民の皆さまが安心して生活いただけるよう、引き続き全力で取り組んでまいります。
当社原子力発電所(福島第一および福島第二原子力発電所)への主な影響について、以下の通りお知らせいたします。
※下線部が新規事項
【福島第一原子力発電所】
1~4号機 廃止(平成24年4月19日)
5、6号機 地震発生前より定期検査中
※4号機燃料取り出し用カバー設置のための地盤改良工事の一環として、4号機防災ピットの撤去を行うために現場を確認したところ、同ピット内に海水または雨水と思われる滞留水(約90m3)を確認。同ピットの撤去を行うためには、滞留水を移送しなければならないことから、6月22日午前10時10分、4号機タービン建屋地下への移送を開始。以降、適宜移送を実施していたが、7月4日午後1時、同ピット内のすべての滞留水移送を終了。
※7月5日午前10時、6号機タービン建屋地下の溜まり水について、仮設タンクへの移送を開始。
※6月30日午前6時24分頃、4号機において、使用済燃料プール代替冷却システム異常に関する警報が発生し、使用済燃料プール代替冷却システムが自動停止。その後、現場にて漏えいがないことを確認。同日、現場にて調査を行った結果、UPS(無停電電源装置)に問題があると推定されたことから、7月1日午後1時35分頃より、異常があると推定されたUPSのバイパス作業を開始し、同日午後2時45分頃作業が完了したことから、同日午後3時7分頃に使用済燃料プール代替冷却システムのポンプを起動し冷却を再開。当該UPSを取り外し、故障の原因調査を行うため、7月5日午前11時58分、使用済燃料プール代替冷却システムを停止。同日午後1時15分、当該システムのポンプ起動し冷却を再開(冷却停止時および再開時の使用済燃料プール水温度:32℃)。
※7月5日、3号機原子炉建屋上部において、ダストサンプリングを実施。
【福島第二原子力発電所】
1~4号機 地震により停止中
以 上
- 添付資料
- ・過去の実績(平成24年1月1日以降)(PDF 443KB)
- 参考資料(最終更新日時:平成24年4月7日午後3時)
- ・過去の実績(平成23年3月11日~12月31日)(PDF 523KB)