東北地方太平洋沖地震による当社原子力発電所への影響について
【午後3時現在】
平成24年6月8日
東京電力株式会社
平成23年3月11日に発生いたしました三陸沖を震源とする東北地方太平洋沖地震により、当社の原子力発電所をはじめとした設備等が大きな被害を受けるなかで、立地地域の皆さまをはじめ、広く社会の皆さまに大変なご心配とご迷惑をおかけしておりますことに対し、心よりお詫び申しあげます。
福島第一原子力発電所の事故に関し、同年4月17日、事故の収束に向けた道筋を取りまとめ、7月19日に、ステップ1の目標「放射線量が着実に減少傾向となっていること」を達成いたしました。その後、12月16日に、ステップ2の目標「放射性物質の放出が管理され、放射線量が大幅に抑えられていること」の達成を確認いたしました。
また、同年12月21日に、福島第一原子力発電所1~4号機の廃止措置等に向けた中長期ロードマップを取りまとめました。
プラントの安定状態の維持に取り組むとともに、1~4号機の廃止措置に向けて必要な措置を中長期にわたって進めていくことにより、避難されている方々のご帰宅の実現および国民の皆さまが安心して生活いただけるよう、引き続き全力で取り組んでまいります。
当社原子力発電所(福島第一および福島第二原子力発電所)への主な影響について、以下の通りお知らせいたします。
※下線部が新規事項
【福島第一原子力発電所】
1~4号機 廃止(平成24年4月19日)
5、6号機 地震発生前より定期検査中
※6月6日、2号機原子炉格納容器ガス管理システムの気体のサンプリングを実施。分析の結果、当該システム入口でキセノン135が検出限界値(9.7×10-2Bq/cm3)未満であり、再臨界判定基準である1Bq/cm3を超えていないことを確認。
※6月7日午前10時、6号機タービン建屋地下の溜まり水について、仮設タンクへ移送を開始。同日午後4時、移送を停止。6月8日午前10時、移送を開始。
※6月7日午後2時18分、4号機使用済燃料プールへ循環冷却系を用いたヒドラジンの注入を開始。同日午後4時、注入を終了。今後、各号機使用済燃料プールおよび原子炉ウェルへヒドラジンの注入を適宜実施。
※6月8日午前8時21分、第二セシウム吸着装置において、フィルタの逆洗をするため、当該装置を一時停止。同日午後0時5分に同装置を起動し、定常流量(約40m3/h)に到達。今後、フィルタの逆洗に伴う同装置の停止および起動を適宜実施。
※6月8日午前10時14分頃、2号機使用済燃料プール代替冷却系において、「一次系ポンプ(A)吸込圧力低」の警報が発生したため、一次系ポンプ(A)を手動停止(停止時 プール水温度:24.4℃)。現場を確認したところ、当該系統からの漏えいおよび、吸込ストレーナの詰まり等の兆候が確認されなかったため、午前11時32分、同ポンプを再起動し、使用済燃料プールの冷却を再開(再開時 プール水温度:24.5℃)。なお、警報が発生した原因は、2号機使用済燃料プールのイオン交換装置の樹脂交換後の水張り作業を行ったことにより、一時的に流量が変動し、ポンプの吸込圧力が低下したものと推定。
【福島第二原子力発電所】
1~4号機 地震により停止中
以 上
- 添付資料
- ・過去の実績(平成24年1月1日以降)(PDF 416KB)
- 参考資料(最終更新日時:平成24年4月7日午後3時)
- ・過去の実績(平成23年3月11日~12月31日)(PDF 523KB)