東北地方太平洋沖地震による当社原子力発電所への影響について
【午後4時現在】
平成24年5月15日
東京電力株式会社
平成23年3月11日に発生いたしました三陸沖を震源とする東北地方太平洋沖地震により、当社の原子力発電所をはじめとした設備等が大きな被害を受けるなかで、立地地域の皆さまをはじめ、広く社会の皆さまに大変なご心配とご迷惑をおかけしておりますことに対し、心よりお詫び申しあげます。
福島第一原子力発電所の事故に関し、同年4月17日、事故の収束に向けた道筋を取りまとめ、7月19日に、ステップ1の目標「放射線量が着実に減少傾向となっていること」を達成いたしました。その後、12月16日に、ステップ2の目標「放射性物質の放出が管理され、放射線量が大幅に抑えられていること」の達成を確認いたしました。
また、同年12月21日に、福島第一原子力発電所1~4号機の廃止措置等に向けた中長期ロードマップを取りまとめました。
プラントの安定状態の維持に取り組むとともに、1~4号機の廃止措置に向けて必要な措置を中長期にわたって進めていくことにより、避難されている方々のご帰宅の実現および国民の皆さまが安心して生活いただけるよう、引き続き全力で取り組んでまいります。
当社原子力発電所(福島第一および福島第二原子力発電所)への主な影響について、以下の通りお知らせいたします。
※下線部が新規事項
【福島第一原子力発電所】
1~4号機 廃止(平成24年4月19日)
5、6号機 地震発生前より定期検査中
※5月14日午前8時45分、集中廃棄物処理施設において、サイトバンカ建屋からプロセス主建屋への溜まり水の移送を開始。同日午後4時34分、移送を停止。
※5月14日、1号機にて温度計直流抵抗測定用データロガー(データ収集装置)設置工事を実施していたところ、デジタルレコーダに接続されている原子炉格納容器内の安全弁4B温度(TE-261-13B)と安全弁4C温度(TE-261-13C)の配線が逆に接続されていることを確認。同日午後7時12分、接続の変更を完了。本事象の発生原因については、現在調査中。なお、当該温度については、保安規定(138条、143条)の監視対象としては使用していない。
※5月10日午後4時2分、2号機タービン建屋地下から集中廃棄物処理施設(プロセス主建屋)へ溜まり水の移送を開始。5月15日午前8時25分、移送を停止。
※5月15日午前8時35分、2号機タービン建屋地下から集中廃棄物処理施設(雑固体廃棄物減容処理建屋[高温焼却炉建屋])へ溜まり水の移送を開始。
※5月15日午前8時41分、第二セシウム吸着装置において、フィルタの逆洗をするため、当該装置を一時停止。
※5月15日午前8時58分、3号機タービン建屋地下から集中廃棄物処理施設(雑固体廃棄物減容処理建屋[高温焼却炉建屋])へ溜まり水の移送を開始。
※5月15日午後2時20分、これまで機器ハッチを開口することにより行っていた 6号機原子炉格納容器内の排気について、原子炉格納容器内より直接行うため、震災以降停止していた、原子炉格納容器排気ファンを起動。
【福島第二原子力発電所】
1~4号機 地震により停止中
※5月15日午後2時59分、4号機残留熱除去系(A)および(B)の補機系統設備について、復旧計画に基づく健全性確認実施に伴い、4号機残留熱除去系(B)を停止。同日午後3時9分、4号機残留熱除去系(A)を起動。
以 上
- 添付資料
- ・過去の実績(平成24年1月1日以降)(PDF 396KB)
- 参考資料(最終更新日時:平成24年4月7日午後3時)
- ・過去の実績(平成23年3月11日~12月31日)(PDF 523KB)