東北地方太平洋沖地震による影響などについて
【午後3時現在】
平成24年3月21日
東京電力株式会社
平成23年3月11日に発生いたしました三陸沖を震源とする東北地方太平洋沖地震により、当社の原子力発電所をはじめとした設備等が大きな被害を受けるなかで、立地地域の皆さまをはじめ、広く社会の皆さまに大変なご心配とご迷惑をおかけしておりますことに対し、心よりお詫び申しあげます。
福島第一原子力発電所の事故に関し、同年4月17日、事故の収束に向けた道筋を取りまとめ、7月19日に、ステップ1の目標「放射線量が着実に減少傾向となっていること」を達成いたしました。その後、12月16日に、ステップ2の目標「放射性物質の放出が管理され、放射線量が大幅に抑えられていること」の達成を確認いたしました。
また、同年12月21日に、福島第一原子力発電所1~4号機の廃止措置等に向けた中長期ロードマップを取りまとめました。
プラントの安定状態の維持に取り組むとともに、1~4号機の廃止措置に向けて必要な措置を中長期にわたって進めていくことにより、避難されている方々のご帰宅の実現および国民の皆さまが安心して生活いただけるよう、引き続き全力で取り組んでまいります。
当社設備への主な影響について、以下の通りお知らせいたします。
※下線部が新規事項
【原子力発電所】
・福島第一原子力発電所 1~3号機 地震により停止中
(4~6号機については地震発生前から定期検査中)
※3月20日午前9時37分、1号機タービン建屋地下から2号機タービン建屋地下への溜まり水の移送を開始。3月21日午前9時48分、移送を停止。
※3月21日午前9時46分、4号機使用済燃料プール内部の状況調査を実施するため、冷却を停止。同調査が完了したため、同日午後0時1分、使用済燃料プールの冷却を再開(停止時使用済燃料プール水温度:約28.0℃、再開時使用済燃料プール水温度:約28.0℃)。
※3月21日午前8時30分、第二セシウム吸着装置において、フィルタの逆洗をするため、当該装置を一時停止。同日午前11時48分に同装置を起動し、午後0時5分、定常流量(約42m3/h)に到達。
※3月21日午前11時20分頃、5・6号機No.3軽油タンク周り(屋外)において協力企業作業員が泡消火設備の配管溶接作業を行っていたところ、風により不燃シートがあおられて、周辺の芝生に火の粉が飛び、約3m×3mの範囲にて芝生が燃えていることを協力企業作業員が確認した。同日午前11時25分頃、協力企業作業員が水をかけて消火を行い、火は消えた。午後0時13分、浪江消防署へ連絡し、浪江消防署により午後1時13分に鎮火していることが確認され、本事象は火災と判断された。なお、本事象によりけが人は発生しておらず、周辺環境のモニタリング値の変動や原子炉・使用済燃料プール等の冷却機能に影響はない。
・福島第二原子力発電所 1~4号機 地震により停止中
・柏崎刈羽原子力発電所 6号機は通常運転中
(1~5、7号機は定期検査中)
【火力発電所】
・電気の供給については、すべて復旧済み
(ただし、設備損傷箇所については、適時対応中)
【水力発電所】
・電気の供給については、すべて復旧済み
(ただし、設備損傷箇所については、適時対応中)
【流通設備等への影響】
・電気の供給については、すべて復旧済み
(ただし、設備損傷箇所については、適時対応中)
【電力需給への影響】
3月は安定供給を確保できる見通しです。
日々の需給状況は「でんき予報」でお知らせしてまいります。
以 上
- 添付資料
- ・過去の実績(平成23年8月1日以降)(PDF 528KB)
- 参考資料(最終更新日時:平成23年8月19日午前9時)
- ・過去の実績(平成23年3月11日~7月31日)