プレスリリース 2012年

東北地方太平洋沖地震による影響などについて

【午前10時現在】

                             平成24年2月14日
                             東京電力株式会社

 平成23年3月11日に発生いたしました三陸沖を震源とする東北地方太平洋沖地震
により、当社の原子力発電所をはじめとした設備等が大きな被害を受けるなかで、
立地地域の皆さまをはじめ、広く社会の皆さまに大変なご心配とご迷惑をおかけし
ておりますことに対し、心よりお詫び申しあげます。
 福島第一原子力発電所の事故に関し、同年4月17日、事故の収束に向けた道筋を
取りまとめ、7月19日に、ステップ1の目標「放射線量が着実に減少傾向となって
いること」を達成いたしました。その後、12月16日に、ステップ2の目標「放射性
物質の放出が管理され、放射線量が大幅に抑えられていること」の達成を確認いた
しました。
 また、同年12月21日に、福島第一原子力発電所1〜4号機の廃止措置等に向けた
中長期ロードマップを取りまとめました。
 プラントの安定状態の維持に取り組むとともに、1〜4号機の廃止措置に向けて
必要な措置を中長期にわたって進めていくことにより、避難されている方々のご帰
宅の実現および国民の皆さまが安心して生活いただけるよう、引き続き全力で取り
組んでまいります。

 当社設備への主な影響について、以下の通りお知らせいたします。

※下線部が新規事項 

【原子力発電所】

・福島第一原子力発電所 1〜3号機 地震により停止中
 (4〜6号機については地震発生前から定期検査中)

※2月13日午後1時29分、2号機使用済燃料プールへ循環冷却系を用いたヒドラジ
 ンの注入を開始。同日午後3時7分、注入を終了。 

※2月2日以降、原子炉圧力容器底部の温度上昇の傾向が大きくなった2号機につ
 いて、2月13日午後2時2分から午後2時54分まで当該計器の調査を実施。調査 
 の結果、直流抵抗値が通常時と比較して高いことから、断線の可能性が考えられ、 
 当該計器は故障しているものと考えられる。なお、調査終了後の温度は約342.2℃ 
 (参考値)を示しており、今後当該計器の健全性について最終的に判断する予定。2月13日午前11時12分および午後5時10分、2号機原子炉格納容器ガス管理シス 
 テムの気体のサンプリングを実施。分析の結果、当該システム入口でキセノン135 
 が検出限界値未満で、再臨界判定基準である1Bq/cm以下を満足しており、 
 再臨界していないことを確認。 
 *検出限界値(午前11時12分:9.9×10-2Bq/cm 
       (午後5時10分:1.0×10-1Bq/cm 

※集中廃棄物処理施設のプロセス主建屋と雑固体廃棄物減容処理建屋[高温焼却炉
 建屋]間のトレンチにおける放射性物質を含む溜まり水の発見(平成23年12月18日)
 を受け、1月11日、発電所構内のその他のトレンチ等の点検を開始。
 2月13日の点検の結果、水溜まりが確認された場所および核種分析結果(速報値)
 は以下の通り。
 ・水処理配管トレンチ(事務本館東側)内 
  I-131:検出限界値未満、Cs-134:2.2×100Bq/cm、Cs-137:3.3×100Bq/cm 
 ・水処理配管トレンチ(ろ過水タンク東側)内においては水溜まりが無いことを 
  確認2月14日午前8時52分、第二セシウム吸着装置において、徐々に処理流量に低下 
 傾向が見られることから、フィルタの逆洗をするため、当該装置を一時停止。2月14日午前10時、6号機タービン建屋地下の溜まり水について、仮設タンクへ 
 の移送を開始。 

・福島第二原子力発電所 1〜4号機 地震により停止中

・柏崎刈羽原子力発電所 6号機は通常運転中
 (1〜5、7号機は定期検査中)

【火力発電所】
・電気の供給については、すべて復旧済み
 (ただし、設備損傷箇所については、適時対応中)

【水力発電所】
・電気の供給については、すべて復旧済み
 (ただし、設備損傷箇所については、適時対応中)

【流通設備等への影響】
・電気の供給については、すべて復旧済み
 (ただし、設備損傷箇所については、適時対応中)

【電力需給への影響】
 今冬につきましては、柏崎刈羽原子力発電所5号機の定期検査などの減少要因が
あるものの、一方で、地震により被災した共同火力の一部運転開始などの増加要因
を織り込んだ結果、5,370万kW(2月末)の供給力を確保できる見通しとなりました。
 なお、これは、昨年冬期の最大電力である5,150万kWに対して220万kW程度の供給
予備力を確保できることになります。

 今冬は安定供給を確保できる見通しですが、電源の計画外停止や急激な気温の変
化による需要増加の可能性もあることから、お客さまにおかれましては、無理のな
い範囲での節電へのご協力をお願いいたします。
 当社は、引き続き計画停電の「原則不実施」を継続するために、供給力を着実に
確保するとともに、電力設備の確実な運転・保守に努めてまいります。

                                  以 上

添付資料
・過去の実績(平成23年8月1日以降)(PDF 482KB) 

参考資料(最終更新日時:平成23年8月19日午前9時)
・過去の実績(平成23年3月11日〜7月31日)(PDF 448KB) 

※上記資料の最新版は、【「東北地方太平洋沖地震による影響などについて」実績 
 ファイル】ページをご覧ください。 



	

	



			
			
		

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