東北地方太平洋沖地震による当社原子力発電所への影響について
【午後3時現在】
平成24年4月18日
東京電力株式会社
平成23年3月11日に発生いたしました三陸沖を震源とする東北地方太平洋沖地震により、当社の原子力発電所をはじめとした設備等が大きな被害を受けるなかで、立地地域の皆さまをはじめ、広く社会の皆さまに大変なご心配とご迷惑をおかけしておりますことに対し、心よりお詫び申しあげます。
福島第一原子力発電所の事故に関し、同年4月17日、事故の収束に向けた道筋を取りまとめ、7月19日に、ステップ1の目標「放射線量が着実に減少傾向となっていること」を達成いたしました。その後、12月16日に、ステップ2の目標「放射性物質の放出が管理され、放射線量が大幅に抑えられていること」の達成を確認いたしました。
また、同年12月21日に、福島第一原子力発電所1~4号機の廃止措置等に向けた中長期ロードマップを取りまとめました。
プラントの安定状態の維持に取り組むとともに、1~4号機の廃止措置に向けて必要な措置を中長期にわたって進めていくことにより、避難されている方々のご帰宅の実現および国民の皆さまが安心して生活いただけるよう、引き続き全力で取り組んでまいります。
※下線部が新規事項
【福島第一原子力発電所】
1~3号機 地震により停止中
4~6号機 地震発生前より定期検査中
※4月17日午前10時、6号機タービン建屋地下の溜まり水について、仮設タンクへ移送を開始。同日午後4時、移送を停止。4月18日午前10時、移送を開始。
※4月18日午前8時45分、第二セシウム吸着装置において、フィルタの逆洗をするため、当該装置を一時停止。
※4月18日午前9時25分、集中廃棄物処理施設において、サイトバンカ建屋からプロセス主建屋への溜まり水の移送を開始。
※2号機循環水ポンプ吐出弁ピット内の溜まり水について、海への流出防止対策として、4月15日から4月17日にかけて、2号機タービン建屋地下へ移送の上、4月18日、同ピットおよび隣接する2号機電源ケーブルトレンチの閉塞工事を開始*。
*なお、同ピット内の水位を低下させると地下水が流入する可能性があることから、今後、必要に応じて水移送も実施する予定。
【福島第二原子力発電所】
1~4号機 地震により停止中
※福島第二原子力発電所構内物揚場において、福島第一原子力発電所港湾内海底土被覆工事に従事していた協力企業作業員が、係留船舶と護岸の間(非管理区域)に体を挟まれ負傷したため、4月17日午前10時25分、救急車を要請。その後、同日午前10時50分、ドクターヘリを要請。その後、同日午前11時15分、ドクターヘリが発電所に到着し、同日午前11時41分、いわき市立総合磐城共立病院へ搬送。なお、作業員に意識はあり、身体に放射性物質の付着がないことを確認。診察を受けた結果、「肺挫傷 多発肋骨骨折 右血気胸 外傷性肺嚢胞 全身打撲」、現時点で全治2ヶ月を要する見込みと診断。本人は現在入院加療中で、容体は安定している。なお、本事象の発生原因については現在調査中であり、今後、その調査結果を踏まえ、再発防止策を検討・実施していく。
以 上
- 添付資料
- ・過去の実績(平成24年1月1日以降)(PDF 375KB)
- 参考資料(最終更新日時:平成24年4月7日午後3時)
- ・過去の実績(平成23年3月11日~12月31日)(PDF 523KB)