プレスリリース 2012年

東北地方太平洋沖地震による影響などについて

【午後3時現在】

                             平成24年1月30日
                             東京電力株式会社

 平成23年3月11日に発生いたしました三陸沖を震源とする東北地方太平洋沖地震
により、当社の原子力発電所をはじめとした設備等が大きな被害を受けるなかで、
立地地域の皆さまをはじめ、広く社会の皆さまに大変なご心配とご迷惑をおかけし
ておりますことに対し、心よりお詫び申しあげます。
 福島第一原子力発電所の事故に関し、同年4月17日、事故の収束に向けた道筋を
取りまとめ、7月19日に、ステップ1の目標「放射線量が着実に減少傾向となって
いること」を達成いたしました。その後、12月16日に、ステップ2の目標「放射性
物質の放出が管理され、放射線量が大幅に抑えられていること」の達成を確認いた
しました。
 また、同年12月21日に、福島第一原子力発電所1〜4号機の廃止措置等に向けた
中長期ロードマップを取りまとめました。
 プラントの安定状態の維持に取り組むとともに、1〜4号機の廃止措置に向けて
必要な措置を中長期にわたって進めていくことにより、避難されている方々のご帰
宅の実現および国民の皆さまが安心して生活いただけるよう、引き続き全力で取り
組んでまいります。

 当社設備への主な影響について、以下の通りお知らせいたします。

※下線部が新規事項 

【原子力発電所】

・福島第一原子力発電所 1〜3号機 地震により停止中
 (4〜6号機については地震発生前から定期検査中)

※1月29日午後4時27分、4号機使用済燃料プール代替冷却系の過冷却防止のため、 
 使用済燃料プールの二次系エアフィンクーラーを停止(停止時の燃料プール温度 
 :21℃)。原子炉注水の信頼性向上に伴う高台炉注水ポンプの注水ラインについてポリエチ 
 レン管への引替が完了したことから、段階的に原子炉への注水量について変更し 
 ており、1月30日午前10時10分、2号機原子炉への注水量について、給水系から 
 の注水量を約7.0m3/hから約6.0m3/h、炉心スプレイ系からの注水量を約1.8 
 3/hから約3.0m3/hに変更。同日午前10時14分、3号機原子炉への注水量に 
 ついて、給水系からの注水量を約7.1m3/hから約6.0m3/h、炉心スプレイ系か 
 らの注水量を約1.9m3/hから約3.0m3/hに変更。原子炉注水の信頼性向上をはかるため、高台炉注水ポンプの注水ラインについて 
 耐圧ホースからポリエチレン管への引き替えを行う予定であり、高台炉注水ポン 
 プからの注水を一時停止する必要があることから、1月30日、1号機原子炉への 
 給水系からの注水について、高台炉注水ポンプからタービン建屋内炉注水ポンプ 
 への切替を実施し、午前10時38分、給水系からの注水量を約5.6m3/hから約6.5 
 3/h、炉心スプレイ系からの注水量を約0.9m3/hから0m3/hに変更。1月30日午後1時15分、2号機使用済燃料プールへ循環冷却系を用いたヒドラジ 
 ンの注入を開始。同日午後2時56分、ヒドラジンの注入を終了。 

・福島第二原子力発電所 1〜4号機 地震により停止中

※1月30日午前11時13分頃、1,2号機コントロール建屋地下1階にある扉の解錠 
 時に解錠用スイッチボックスから発煙したとの連絡を現場作業員より受け、午前 
 11時19分頃、当社社員が現場を確認。なお、当社社員が確認した時点で、煙は出 
 ていません。午前11時48分に消防署へ連絡し、消防署による現場確認の結果、午 
 後0時23分、火災ではないと判断されました。本事象による外部への放射能の影 
 響はありません。 

・柏崎刈羽原子力発電所 6号機は通常運転中
 (1〜5、7号機は定期検査中)

【火力発電所】
・電気の供給については、すべて復旧済み
 (ただし、設備損傷箇所については、適時対応中)

【水力発電所】
・電気の供給については、すべて復旧済み
 (ただし、設備損傷箇所については、適時対応中)

【流通設備等への影響】
・電気の供給については、すべて復旧済み
 (ただし、設備損傷箇所については、適時対応中)

【電力需給への影響】
 今冬につきましては、柏崎刈羽原子力発電所5号機の定期検査などの減少要因 
があるものの、一方で、地震により被災した共同火力の一部運転開始などの増加要
因を織り込んだ結果、5,460万kW(1月末)、5,370万kW(2月末)の供給力を確保
できる見通しとなりました。
 なお、これは、昨年冬期の最大電力である5,150万kWに対して220〜310万kW程度
の供給予備力を確保できることになります。

 今冬は安定供給を確保できる見通しですが、電源の計画外停止や急激な気温の変
化による需要増加の可能性もあることから、お客さまにおかれましては、無理のな
い範囲での節電へのご協力をお願いいたします。
 当社は、引き続き計画停電の「原則不実施」を継続するために、供給力を着実に
確保するとともに、電力設備の確実な運転・保守に努めてまいります。

                                  以 上

*【電力需給への影響】の記載の訂正について
 「定期検査に入る予定の柏崎刈羽原子力発電所5号機などの減少要因」と記載し
ておりましたが、柏崎刈羽原子力発電所5号機は1月25日より定期検査に入ってお
りますので、正しくは「柏崎刈羽原子力発電所5号機の定期検査などの減少要因」
です。お詫びして訂正させていただきます。(平成24年2月8日)

添付資料
・過去の実績(平成23年8月1日以降)(PDF 442KB) 

参考資料(最終更新日時:平成23年8月19日午前9時)
・過去の実績(平成23年3月11日〜7月31日)(PDF 337KB) 

※上記資料の最新版は、【「東北地方太平洋沖地震による影響などについて」実績 
 ファイル】ページをご覧ください。 



	

	



			
			
		

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