プレスリリース 2012年

東北地方太平洋沖地震による影響などについて

【午前10時現在】

                             平成24年1月27日
                             東京電力株式会社

 平成23年3月11日に発生いたしました三陸沖を震源とする東北地方太平洋沖地震
により、当社の原子力発電所をはじめとした設備等が大きな被害を受けるなかで、
立地地域の皆さまをはじめ、広く社会の皆さまに大変なご心配とご迷惑をおかけし
ておりますことに対し、心よりお詫び申しあげます。
 福島第一原子力発電所の事故に関し、同年4月17日、事故の収束に向けた道筋を
取りまとめ、7月19日に、ステップ1の目標「放射線量が着実に減少傾向となって
いること」を達成いたしました。その後、12月16日に、ステップ2の目標「放射性
物質の放出が管理され、放射線量が大幅に抑えられていること」の達成を確認いた
しました。
 また、同年12月21日に、福島第一原子力発電所1〜4号機の廃止措置等に向けた
中長期ロードマップを取りまとめました。
 プラントの安定状態の維持に取り組むとともに、1〜4号機の廃止措置に向けて
必要な措置を中長期にわたって進めていくことにより、避難されている方々のご帰
宅の実現および国民の皆さまが安心して生活いただけるよう、引き続き全力で取り
組んでまいります。

 当社設備への主な影響について、以下の通りお知らせいたします。

※下線部が新規事項 

【原子力発電所】

・福島第一原子力発電所 1〜3号機 地震により停止中
 (4〜6号機については地震発生前から定期検査中)

 ※1月26日午後1時31分、4号機使用済燃料プールへ循環冷却系を用いたヒドラ
  ジンの注入を開始。午後3時7分、ヒドラジンの注入を終了。 

 ※原子炉注水の信頼性向上をはかるため、高台炉注水ポンプの注水ラインについ
  て耐圧ホースからポリエチレン管への引き替えを行う予定であり、高台炉注水
  ポンプからの注水を一時停止する必要があることから、1月25日午後5時10分、
  2号機原子炉への給水系からの注水について、高台炉注水ポンプからタービン
  建屋内炉注水ポンプへの切替を実施。1月26日午前9時47分、給水系からの注
  水量を約7.9m3/hから約8.7m3/h、炉心スプレイ系からの注水量を約1.0m3/h
  から0m3/hに変更。午後2時51分、高台炉注水ポンプの注水ライン引替が完 
  了したことから、午後3時31分、給水系からの注水について、タービン建屋内 
  炉注水ポンプから高台炉注水ポンプへ切替を実施。午後3時50分、給水系から 
  の注水量を約8.7m3/hから約8.0m3/h、炉心スプレイ系からの注水量を0m3/h 
  から約1.0m3/hに変更。1月27日午前9時43分、給水系からの注水量を約 
  8.2m3/hから約6.9m3/h、炉心スプレイ系からの注水量を約0.7m3/hから約 
  2.0m3/hに変更。 

 ※1月26日午後9時44分、2号機タービン建屋地下から集中廃棄物処理施設(雑 
  固体廃棄物減容処理建屋[高温焼却炉建屋]およびプロセス主建屋)へ溜まり 
  水の移送を開始。1月27日午前8時14分、移送を停止。 

 ※1月26日午後9時40分、3号機タービン建屋地下から集中廃棄物処理施設(雑 
  固体廃棄物減容処理建屋[高温焼却炉建屋]およびプロセス主建屋)へ溜まり 
  水の移送を開始。1月27日午前8時10分、移送を停止。 

 ※原子炉注水の信頼性向上をはかるため、高台炉注水ポンプの吐出ラインについ
  て耐圧ホースからポリエチレン管への引き替えを行う予定であり、高台炉注水
  ポンプからの注水を一時停止する必要があることから、1月26日午前11時50分、
  3号機原子炉への給水系からの注水について、高台炉注水ポンプからタービン
  建屋内炉注水ポンプへの切替を実施。1月27日午前9時14分、給水系からの注 
  水量を約8.5m3/hから約8.9m3/h、炉心スプレイ系からの注水量を約1.0m3/h 
  から0m3/hに変更。 

 ※集中廃棄物処理施設のプロセス主建屋と雑固体廃棄物減容処理建屋[高温焼却
  炉建屋]間のトレンチにおける放射性物質を含む溜まり水の発見(平成23年12
  月18日)を受け、1月11日、発電所構内のその他のトレンチ等の点検を開始。
  1月26日の点検の結果、水溜まりが確認された場所および核種分析結果(速報
  値)は以下の通り。
   ・1号機オフガス配管ダクト内 
    I-131:検出限界値未満、Cs-134:5.5×10-1Bq/cm3、Cs-137:8.9×10-1Bq/cm3 
   ・1号機活性炭ホールドアップダクト内 
    I-131:検出限界値未満、Cs-134:1.6×10-1Bq/cm3、Cs-137:2.7×10-1Bq/cm3 
   ・2号機主変ケーブルダクト内 
    I-131:検出限界値未満、Cs-134:8.1×10-1Bq/cm3、Cs-137:1.1×100Bq/cm3 
   ・2号機廃液サージタンク連絡ダクト内においては水溜まりがないことを確認。 
   ・2〜3号機共用所内ボイラトレンチ内においては水溜まりがないことを確認。 
   ・3号機主変ケーブルダクト内 
    I-131:検出限界値未満、Cs-134:1.4×100Bq/cm3、Cs-137:1.8×100Bq/cm3 

・福島第二原子力発電所 1〜4号機 地震により停止中

・柏崎刈羽原子力発電所 6号機は通常運転中
 (1〜5、7号機は定期検査中)

【火力発電所】
・電気の供給については、すべて復旧済み
 (ただし、設備損傷箇所については、適時対応中)

【水力発電所】
・電気の供給については、すべて復旧済み
 (ただし、設備損傷箇所については、適時対応中)

【流通設備等への影響】
・電気の供給については、すべて復旧済み
 (ただし、設備損傷箇所については、適時対応中)

【電力需給への影響】
 今冬につきましては、柏崎刈羽原子力発電所5号機の定期検査などの減少要因 
があるものの、一方で、地震により被災した共同火力の一部運転開始などの増加要
因を織り込んだ結果、5,460万kW(1月末)、5,370万kW(2月末)の供給力を確保
できる見通しとなりました。
 なお、これは、昨年冬期の最大電力である5,150万kWに対して220〜310万kW程度
の供給予備力を確保できることになります。

 今冬は安定供給を確保できる見通しですが、電源の計画外停止や急激な気温の変
化による需要増加の可能性もあることから、お客さまにおかれましては、無理のな
い範囲での節電へのご協力をお願いいたします。
 当社は、引き続き計画停電の「原則不実施」を継続するために、供給力を着実に
確保するとともに、電力設備の確実な運転・保守に努めてまいります。

                                  以 上

*【電力需給への影響】の記載の訂正について
 「定期検査に入る予定の柏崎刈羽原子力発電所5号機などの減少要因」と記載し
ておりましたが、柏崎刈羽原子力発電所5号機は1月25日より定期検査に入ってお
りますので、正しくは「柏崎刈羽原子力発電所5号機の定期検査などの減少要因」
です。お詫びして訂正させていただきます。(平成24年2月8日)

添付資料
・過去の実績(平成23年8月1日以降)(PDF 429KB) 

参考資料(最終更新日時:平成23年8月19日午前9時)
・過去の実績(平成23年3月11日〜7月31日)(PDF 337KB) 

※上記資料の最新版は、【「東北地方太平洋沖地震による影響などについて」実績 
 ファイル】ページをご覧ください。 



	

	



			
			
		

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