プレスリリース 2012年

東北地方太平洋沖地震による影響などについて

【午前10時現在】

                             平成24年1月26日
                             東京電力株式会社

 平成23年3月11日に発生いたしました三陸沖を震源とする東北地方太平洋沖地震
により、当社の原子力発電所をはじめとした設備等が大きな被害を受けるなかで、
立地地域の皆さまをはじめ、広く社会の皆さまに大変なご心配とご迷惑をおかけし
ておりますことに対し、心よりお詫び申しあげます。
 福島第一原子力発電所の事故に関し、同年4月17日、事故の収束に向けた道筋を
取りまとめ、7月19日に、ステップ1の目標「放射線量が着実に減少傾向となって
いること」を達成いたしました。その後、12月16日に、ステップ2の目標「放射性
物質の放出が管理され、放射線量が大幅に抑えられていること」の達成を確認いた
しました。
 また、同年12月21日に、福島第一原子力発電所1〜4号機の廃止措置等に向けた
中長期ロードマップを取りまとめました。
 プラントの安定状態の維持に取り組むとともに、1〜4号機の廃止措置に向けて
必要な措置を中長期にわたって進めていくことにより、避難されている方々のご帰
宅の実現および国民の皆さまが安心して生活いただけるよう、引き続き全力で取り
組んでまいります。

当社設備への主な影響について、以下の通りお知らせいたします。

※下線部が新規事項 

【原子力発電所】

・福島第一原子力発電所 1〜3号機 地震により停止中
 (4〜6号機については地震発生前から定期検査中)

※平成23年10月27日、協力企業にて使用済燃料共用プール建屋にある使用済燃料キャ
 スク等を取り扱う天井クレーンの年次点検を行っていた際に、当該クレーンの走
 行用車軸の連結部ケーシングに割れが発生していることを確認。その後、破損部 
 は走行駆動部ギヤーカップリングのカバーのひびであることが判明し、当該ギヤ 
 ーカップリングと同型の新規部品への取替を実施。平成24年1月25日、荷重試験 
 を行い、問題がないことを確認したことから、当該クレーンの復旧作業が完了。 

※1月24日午後2時17分、2号機使用済燃料プール塩分除去装置において「ROユ
 ニット異常」警報が発生し、同装置が自動停止。なお、インターロックにより系
 統の隔離弁が全て全閉となっており、使用済燃料プール代替冷却システムは継続
 して運転しているため、冷却に影響はない。また、現場確認の結果、同装置にお
 ける液体の漏えいはない。1月25日午後3時40分、同装置を再起動し、異常が見 
 られないことを確認。警報発生の原因についてはフィルタの詰まりが考えられる 
 が特定には至らず、今後も継続して監視を行うこととする。1月25日午後5時10分、2号機原子炉への給水系からの注水について、高台炉注 
 水ポンプからタービン建屋内炉注水ポンプへの切替を実施。1月26日午前9時47 
 分、高台炉注水ポンプの注水配管切替のため、給水系からの注水量を約7.9m3/h 
 から約8.7m3/h、炉心スプレイ系からの注水量を約1.0m3/hから0m3/hに変更。1月25日午後9時42分、2号機タービン建屋地下から集中廃棄物処理施設(雑固 
 体廃棄物減容処理建屋[高温焼却炉建屋]およびプロセス主建屋)へ溜まり水の 
 移送を開始。1月26日午前8時13分、移送を停止。1月25日午後9時53分、3号機タービン建屋地下から集中廃棄物処理施設(雑固 
 体廃棄物減容処理建屋[高温焼却炉建屋]およびプロセス主建屋)へ溜まり水の 
 移送を開始。1月26日午前8時18分、移送を停止。 

※集中廃棄物処理施設のプロセス主建屋と雑固体廃棄物減容処理建屋[高温焼却炉
 建屋]間のトレンチにおける放射性物質を含む溜まり水の発見(平成23年12月18
 日)を受け、1月11日、発電所構内のその他のトレンチ等の点検を開始。
 1月25日の点検の結果、水溜まりが確認された場所および核種分析結果(速報値)
 は以下の通り。
  ・1号機廃液サージタンク連絡ダクト内 
   I-131:検出限界値未満、Cs-134:1.2×101Bq/cm3、Cs-137:1.5×101Bq/cm3 
  ・1号機主変ケーブルダクト内 
   I-131:検出限界値未満、Cs-134:1.5×100Bq/cm3、Cs-137:2.3×100Bq/cm3 
  ・消火配管トレンチ内 
   I-131:検出限界値未満、Cs-134:検出限界値未満、Cs-137:1.0×10-1Bq/cm3 

・福島第二原子力発電所 1〜4号機 地震により停止中

・柏崎刈羽原子力発電所 6号機は通常運転中
 (1〜5、7号機は定期検査中)

【火力発電所】
・電気の供給については、すべて復旧済み
 (ただし、設備損傷箇所については、適時対応中)

【水力発電所】
・電気の供給については、すべて復旧済み
 (ただし、設備損傷箇所については、適時対応中)

【流通設備等への影響】
・電気の供給については、すべて復旧済み
 (ただし、設備損傷箇所については、適時対応中)

【電力需給への影響】
 今冬につきましては、柏崎刈羽原子力発電所5号機の定期検査などの減少要因 
があるものの、一方で、地震により被災した共同火力の一部運転開始などの増加要
因を織り込んだ結果、5,460万kW(1月末)、5,370万kW(2月末)の供給力を確保
できる見通しとなりました。
 なお、これは、昨年冬期の最大電力である5,150万kWに対して220〜310万kW程度
の供給予備力を確保できることになります。

 今冬は安定供給を確保できる見通しですが、電源の計画外停止や急激な気温の変
化による需要増加の可能性もあることから、お客さまにおかれましては、無理のな
い範囲での節電へのご協力をお願いいたします。
 当社は、引き続き計画停電の「原則不実施」を継続するために、供給力を着実に
確保するとともに、電力設備の確実な運転・保守に努めてまいります。

                                  以 上

*【電力需給への影響】の記載の訂正について
 「定期検査に入る予定の柏崎刈羽原子力発電所5号機などの減少要因」と記載し
ておりましたが、柏崎刈羽原子力発電所5号機は1月25日より定期検査に入ってお
りますので、正しくは「柏崎刈羽原子力発電所5号機の定期検査などの減少要因」
です。お詫びして訂正させていただきます。(平成24年2月8日)

添付資料
・過去の実績(平成23年8月1日以降)(PDF 425KB) 

参考資料(最終更新日時:平成23年8月19日午前9時)
・過去の実績(平成23年3月11日〜7月31日)(PDF 337KB) 

※上記資料の最新版は、【「東北地方太平洋沖地震による影響などについて」実績 
 ファイル】ページをご覧ください。 



	

	



			
			
		

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