プレスリリース 2012年

柏崎刈羽原子力発電所5号機の定期検査開始について

                             平成24年1月24日
                             東京電力株式会社

 当社は、平成24年1月25日から柏崎刈羽原子力発電所5号機(沸騰水型、定格出
力110万キロワット)の第13回定期検査を開始いたしますのでお知らせいたします。

1.定期検査のための停止予定期間
   平成24年1月25日〜未定
   (定期検査における停止中の作業予定期間:約5ヶ月弱)

2.定期検査を実施する主な設備
 (1)原子炉本体
 (2)原子炉冷却系統設備
 (3)計測制御系統設備
 (4)燃料設備
 (5)放射線管理設備
 (6)廃棄設備
 (7)原子炉格納施設
 (8)非常用予備発電装置
 (9)蒸気タービン

3.定期検査中に実施する主な工事予定
 (1)燃料集合体の取替え
     燃料集合体764体中180体を取り替えます。

 (2)原子炉隔離時冷却系配管改造・取替工事
     原子炉内で水の放射線分解によって生成される混合ガス(水素・酸素)
    が蓄積・滞留しないよう、原子炉隔離時冷却系の配管について、混合ガス
    を排出させるベント配管を新たに設置します。

 (3)補給水系配管修理工事
     放射性流体の系外放出防止対策として、放射性流体と非放射性流体の取
    り合い境界に手動弁の新設を行います。

 (4)津波対策
     津波対策として、以下の設備を配備・設置します。
     ・緊急用高圧配電盤から原子炉建屋内非常用高圧配電盤への常設ケーブ
      ルの布設
     ・代替海水熱交換器設備の配備
     ・原子炉建屋トップベント設備の設置

4.その他
 (1)特別な保全計画に基づく設備点検
     平成19年7月16日に発生した新潟県中越沖地震後の影響を継続的に監視
    するため、疲労評価を実施し地震による影響がないと判断した箇所の非破
    壊検査や、地震時に軽微な影響が確認されたものの機能への影響はないと
    評価し対策不要とした設備の点検を行います。

 (2)換気空調系ダクトの点検
     平成20年3月に福島第一原子力発電所で確認された換気空調系ダクト不
    具合に関する対策の一環として、今回の定期検査において、換気空調系ダ
    クトの点検作業を行います。

 (3)ジェットポンプセンシングラインサポート修理
     平成22年3月12日に柏崎刈羽原子力発電所2号機で確認されたジェット
    ポンプの流量計測用配管切損の不具合に関する水平展開として、今回の定
    期検査において、切損する可能性のあるジェットポンプ流量計測用配管に
    ついて、配管およびサポートの点検・修理を行います。

 (4)ハフニウム棒型制御棒の外観点検
     中性子吸収材にハフニウムを使用した制御棒の健全性を継続的に確認す
    る観点から、今回の定期検査において取り出すハフニウム棒型制御棒のう
    ち、中性子照射量の高い2本について外観点検を行います。

 なお、起動につきましては、国や地元自治体とよくご相談させていただき、適切
に対応してまいります。

                                  以 上

*ジェットポンプ
 原子炉冷却材再循環ポンプにより加圧された水を利用し、原子炉内の冷却水を循
環させる回転部を持たない静止型のポンプ。

<参考>当社原子力発電所の現況

福島第一・福島第二
  平成23年3月11日に発生いたしました東北地方太平洋沖地震の影響により、全
 号機が運転を停止しております。

柏崎刈羽・1号機(110万キロワット)   定期検査中
     2号機(110万キロワット)   定期検査中
     3号機(110万キロワット)   定期検査中
     4号機(110万キロワット)   定期検査中
     5号機(110万キロワット)   1月25日から定期検査開始予定
     6号機(135万6千キロワット) 運転中
     7号機(135万6千キロワット) 定期検査中

 これにより、運転中のプラントは、1基、合計135万6千キロワットとなります。



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