東北地方太平洋沖地震による影響などについて
【午後3時現在】
平成24年1月23日 東京電力株式会社 平成23年3月11日に発生いたしました三陸沖を震源とする東北地方太平洋沖地震 により、当社の原子力発電所をはじめとした設備等が大きな被害を受けるなかで、 立地地域の皆さまをはじめ、広く社会の皆さまに大変なご心配とご迷惑をおかけし ておりますことに対し、心よりお詫び申しあげます。 福島第一原子力発電所の事故に関し、同年4月17日、事故の収束に向けた道筋を 取りまとめ、7月19日に、ステップ1の目標「放射線量が着実に減少傾向となって いること」を達成いたしました。その後、12月16日に、ステップ2の目標「放射性 物質の放出が管理され、放射線量が大幅に抑えられていること」の達成を確認いた しました。 また、同年12月21日に、福島第一原子力発電所1〜4号機の廃止措置等に向けた 中長期ロードマップを取りまとめました。 プラントの安定状態の維持に取り組むとともに、1〜4号機の廃止措置に向けて 必要な措置を中長期にわたって進めていくことにより、避難されている方々のご帰 宅の実現および国民の皆さまが安心して生活いただけるよう、引き続き全力で取り 組んでまいります。 当社設備への主な影響について、以下の通りお知らせいたします。 ※下線部が新規事項 【原子力発電所】 ・福島第一原子力発電所 1〜3号機 地震により停止中 (4〜6号機については地震発生前から定期検査中) ※1月23日午前9時1分、3号機復水貯蔵タンクへの水張りを開始。 ※2号機および3号機原子炉への注水について、高台炉注水ポンプの注水配管切 替のため、段階的に原子炉への注水量について変更しており、1月23日午前10 時13分、3号機において給水系からの注水量を約5.0m3/hから約6.0m3/h、 炉心スプレイ系からの注水量を約3.9m3/hから約3.0m3/hに変更し、同 日午前10時16分、2号機において給水系からの注水量を約6.0m3/hから約 7.0m3/h、炉心スプレイ系からの注水量を約3.0m3/hから約2.0m3/h に変更。 ※1月23日午前10時22分、1号機原子炉への注水量の低下が確認されたため、炉 心スプレイ系からの注水量を約1.8m3/hから約2.0m3/hに調整(給水系 からの注水量は約4.6m3/hで継続中)。 ※1月23日午前10時36分、集中廃棄物処理施設において、サイトバンカ建屋から プロセス主建屋へ溜まり水の移送を開始。 ・福島第二原子力発電所 1〜4号機 地震により停止中 ※1月23日午前4時23分より、2号機の緊急時対策支援システム(ERSS)へ のデータ伝送が出来ない不具合が発生。回線終端装置をリセットし、同日午前 10時4分、当該不具合は解消。その後、正常にデータ伝送が行われていること から、一過性の現象であったと推定。 ・柏崎刈羽原子力発電所 5、6号機は通常運転中 (1〜4、7号機は定期検査中) 【火力発電所】 ・電気の供給については、すべて復旧済み (ただし、設備損傷箇所については、適時対応中) 【水力発電所】 ・電気の供給については、すべて復旧済み (ただし、設備損傷箇所については、適時対応中) 【流通設備等への影響】 ・電気の供給については、すべて復旧済み (ただし、設備損傷箇所については、適時対応中) 【電力需給への影響】 今冬につきましては、定期検査に入る予定の柏崎刈羽原子力発電所5号機などの 減少要因があるものの、一方で、地震により被災した共同火力の一部運転開始など の増加要因を織り込んだ結果、5,460万kW(1月末)、5,370万kW(2月末)の供給 力を確保できる見通しとなりました。 なお、これは、昨年冬期の最大電力である5,150万kWに対して220〜310万kW程度 の供給予備力を確保できることになります。 今冬は安定供給を確保できる見通しですが、電源の計画外停止や急激な気温の変 化による需要増加の可能性もあることから、お客さまにおかれましては、無理のな い範囲での節電へのご協力をお願いいたします。 当社は、引き続き計画停電の「原則不実施」を継続するために、供給力を着実に 確保するとともに、電力設備の確実な運転・保守に努めてまいります。 以 上 添付資料 ・過去の実績(平成23年8月1日以降)(PDF 420KB) 参考資料(最終更新日時:平成23年8月19日午前9時) ・過去の実績(平成23年3月11日〜7月31日)(PDF 337KB) ※上記資料の最新版は、【「東北地方太平洋沖地震による影響などについて」実績 ファイル】ページをご覧ください。