プレスリリース 2012年

東北地方太平洋沖地震による影響などについて

【午後4時現在】

                             平成24年1月9日
                             東京電力株式会社

 平成23年3月11日に発生いたしました三陸沖を震源とする東北地方太平洋沖地震
により、当社の原子力発電所をはじめとした設備等が大きな被害を受けるなかで、
立地地域の皆さまをはじめ、広く社会の皆さまに大変なご心配とご迷惑をおかけし
ておりますことに対し、心よりお詫び申しあげます。
 福島第一原子力発電所の事故に関し、同年4月17日、事故の収束に向けた道筋を
取りまとめ、7月19日に、ステップ1の目標「放射線量が着実に減少傾向となって
いること」を達成いたしました。その後、12月16日に、ステップ2の目標「放射性
物質の放出が管理され、放射線量が大幅に抑えられていること」の達成を確認いた
しました。
 また、同年12月21日に、福島第一原子力発電所1〜4号機の廃止措置等に向けた
中長期ロードマップを取りまとめました。
 プラントの安定状態の維持に取り組むとともに、1〜4号機の廃止措置に向けて
必要な措置を中長期にわたって進めていくことにより、避難されている方々のご帰
宅の実現および国民の皆さまが安心して生活いただけるよう、引き続き全力で取り
組んでまいります。

 当社設備への主な影響について、以下の通りお知らせいたします。

※下線部が新規事項 

【原子力発電所】

・福島第一原子力発電所 1〜3号機 地震により停止中
(4〜6号機は定期検査中)

 ※1月9日午前10時4分、2号機タービン建屋内炉注水ポンプの試運転準備に伴 
  う給水系からの注水配管切替作業が終了したことから、段階的に原子炉への注 
  水量について調整しており、2号機原子炉への注水量について、給水系からの 
  注水量を約1.7m3/hから約3.0m3/h、炉心スプレイ系からの注水量を約8.1m3/h 
  から約7.0m3/hに調整。 

 ※1月9日午前10時40分頃、水処理設備の蒸発濃縮装置2B(停止中)近傍に水 
  たまりを発見。水たまりの量は11リットル程度で全て堰内におさまっており、 
  漏えい箇所は蒸発濃縮装置の蒸発濃縮装置ベントコンデンサスプレイライン 
  のフロート式流量計で、漏えい量は6秒に1滴程度だったが、同ライン上の弁 
  を閉止し15〜20秒に1滴程度になっている。今後、漏えい箇所に受けを設置 
  予定。なお、漏えいした水は蒸発濃縮装置で蒸気を凝縮させた淡水化処理後の 
  水(原子炉注水用の水)である。また、当該系統の水は定期的に核種分析が行 
  われており、放射性物質は、至近の分析結果がβ線は6.0×10-1乗Bq/cm3(平 
  成23年11月29日)、γ線は検出限界未満(平成23年12月20日)である。 

  *蒸発濃縮装置ベントコンデンサスプレイライン:蒸発濃縮装置の蒸発器で発
   生した蒸気(淡水化処理水)を冷却し、原子炉注水用の水を生成するための
   水を供給するライン

 ※1月9日午後2時22分頃、建設中の廃スラッジ貯蔵施設において、コンクリ 
  ート打設作業を行っていた協力企業作業員1名が体調不良を訴え、5/6号機 
  緊急医療室に運ばれ、治療を受けたが、心肺停止状態であることから、同日午 
  後3時25分、福島第一原子力発電所から総合磐城共立病院へ搬送。なお、作業 
  員の身体に放射性物質の付着はない。 

  *廃スラッジ貯蔵施設:滞留水処理の過程で発生する放射性廃棄物(廃スラッ
   ジ)を一時貯蔵するための施設。

・福島第二原子力発電所 1〜4号機 地震により停止中

・柏崎刈羽原子力発電所 5、6号機は通常運転中
 (1〜4、7号機は定期検査中)

【火力発電所】
・電気の供給については、すべて復旧済み
 (ただし、設備損傷箇所については、適時対応中)

【水力発電所】
・電気の供給については、すべて復旧済み
 (ただし、設備損傷箇所については、適時対応中)

【流通設備等への影響】
・電気の供給については、すべて復旧済み
 (ただし、設備損傷箇所については、適時対応中)

【電力需給への影響】
 今冬につきましては、定期検査に入る予定の柏崎刈羽原子力発電所5号機などの
減少要因があるものの、一方で、地震により被災した共同火力の一部運転開始など
の増加要因を織り込んだ結果、5,460万kW(1月末)、5,370万kW(2月末)の供給
力を確保できる見通しとなりました。
 なお、これは、昨年冬期の最大電力である5,150万kWに対して220〜310万kW程度
の供給予備力を確保できることになります。

 今冬は安定供給を確保できる見通しですが、電源の計画外停止や急激な気温の変
化による需要増加の可能性もあることから、お客さまにおかれましては、無理のな
い範囲での節電へのご協力をお願いいたします。
 当社は、引き続き計画停電の「原則不実施」を継続するために、供給力を着実に
確保するとともに、電力設備の確実な運転・保守に努めてまいります。

                                  以 上

添付資料
・過去の実績(平成23年8月1日以降)(PDF 402KB) 

参考資料(最終更新日時:平成23年8月19日午前9時)
・過去の実績(平成23年3月11日〜7月31日)(PDF 337KB) 

※上記資料の最新版は、【「東北地方太平洋沖地震による影響などについて」実績 
 ファイル】ページをご覧ください。 



	

	



			
			
		

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