東北地方太平洋沖地震による影響などについて
【午後3時現在】
平成23年12月17日 東京電力株式会社 平成23年3月11日に発生いたしました三陸沖を震源とする東北地方太平洋沖地震 により、当社の原子力発電所をはじめとした設備等が大きな被害を受けるなかで、 立地地域の皆さまをはじめ、広く社会の皆さまに大変なご心配とご迷惑をおかけし ておりますことに対し、心よりお詫び申しあげます。 福島第一原子力発電所の事故に関し、4月17日、事故の収束に向けた道筋を取り まとめ、7月19日に、ステップ1の目標「放射線量が着実に減少傾向となっている こと」を達成いたしました。その後、12月16日に、ステップ2の目標「放射性物質 の放出が管理され、放射線量が大幅に抑えられていること」の達成を確認いたしま した。 原子炉および使用済燃料プールの安定的冷却状態を確立し、放射性物質の放出を 抑制することで、避難されている方々のご帰宅の実現および国民の皆さまが安心し て生活いただけるよう、引き続き全力で取り組んでまいります。 当社設備への主な影響について、以下の通りお知らせいたします。 ※下線部が新規事項 【原子力発電所】 ・福島第一原子力発電所 1〜3号機 地震により停止中 (4〜6号機は定期検査中) ※12月15日午後2時22分、3号機タービン建屋地下から集中廃棄物処理施設(プ ロセス主建屋)へ溜まり水の移送を開始。12月17日午前10時4分、移送を停止。 ※12月17日午前10時12分、2号機タービン建屋地下から集中廃棄物処理施設(雑 個体廃棄物減容処理建屋[高温焼却炉建屋]およびプロセス主建屋)への移送 を開始。同日午後0時24分、2号機タービン建屋の水位に変化が見られないこ とから、移送を停止。その後、現場において、移送ライン上の切替弁が閉まっ ていることを確認。また、移送ラインからの漏えいがないことを確認。その後、 当該弁を開き、同日午後1時22分、移送を再開。 ※12月17日午前10時23分頃、1号機使用済燃料プール代替冷却システムにおいて、 「エアーフィンクーラ盤異常」の警報が発生。現場において二次系の系統圧力 が低下し、同システム二次系循環ポンプ(A)が自動停止していることを確認。 その後の詳細調査の結果、同ポンプ上流側に設置されている安全弁の排水ライ ンから水が出ていることを確認。当該弁のハンドル位置が正規の位置からずれ ていたことから、同ハンドルを元に戻したところ、午前11時頃、水漏れは停止。 その後、系統の加圧操作を実施し、系統からの水漏れがないことを確認のうえ、 午後1時39分、同ポンプを再起動し、使用済燃料プールの冷却を再開。なお、 排水ラインから流れた水は、消火系の水(ろ過水タンクの水)であり、放射性 物質は含まれていない。また、使用済燃料プール冷却停止時および再開時のプ ール水温は13℃であり、温度上昇はなし。 ・福島第二原子力発電所 1〜4号機 地震により停止中 ・柏崎刈羽原子力発電所 5、6号機は通常運転中 (1〜4、7号機は定期検査中) 【火力発電所】 ・電気の供給については、すべて復旧済み (ただし、設備損傷箇所については、適時対応中) 【水力発電所】 ・電気の供給については、すべて復旧済み (ただし、設備損傷箇所については、適時対応中) 【流通設備等への影響】 ・電気の供給については、すべて復旧済み (ただし、設備損傷箇所については、適時対応中) 【電力需給への影響】 今冬につきましては、定期検査に入る予定の柏崎刈羽原子力発電所5号機などの 減少要因があるものの、一方で、地震により被災した共同火力の一部運転開始など の増加要因を織り込んだ結果、5,490万kW(12月末)、5,460万kW(1月末)、5,370 万kW(2月末)の供給力を確保できる見通しとなりました。 なお、これは、昨年冬期の最大電力である5,150万kWに対して220〜340万kW程度 の供給予備力を確保できることになります。 今冬は安定供給を確保できる見通しですが、電源の計画外停止や急激な気温の変 化による需要増加の可能性もあることから、お客さまにおかれましては、無理のな い範囲での節電へのご協力をお願いいたします。 当社は、引き続き計画停電の「原則不実施」を継続するために、供給力を着実に 確保するとともに、電力設備の確実な運転・保守に努めてまいります。 以 上 添付資料 ・過去の実績(平成23年8月1日以降)(PDF 431KB) 参考資料(最終更新日時:平成23年8月19日午前9時) ・過去の実績(平成23年3月11日〜7月31日)(PDF 337KB) ※上記資料の最新版は、【「東北地方太平洋沖地震による影響などについて」実績 ファイル】ページをご覧ください。