東北地方太平洋沖地震による影響などについて
【午後3時現在】
平成23年12月16日 東京電力株式会社 平成23年3月11日に発生いたしました三陸沖を震源とする東北地方太平洋沖地震 により、当社の原子力発電所をはじめとした設備等が大きな被害を受けるなかで、 立地地域の皆さまをはじめ、広く社会の皆さまに大変なご心配とご迷惑をおかけし ておりますことに対し、心よりお詫び申しあげます。 福島第一原子力発電所の事故に関し、4月17日、事故の収束に向けた、当面の道 筋を取りまとめ、7月19日に進捗状況についてお示しし、ステップ1の目標「放射 線量が着実に減少傾向となっていること」が達成できていると考えております。ま た、その後の進捗状況については、11月17日にお示ししております。 原子炉および使用済燃料プールの安定的冷却状態を確立し、放射性物質の放出を 抑制することで、避難されている方々のご帰宅の実現および国民の皆さまが安心し て生活いただけるよう、引き続き全力で取り組んでまいります。 当社設備への主な影響について、以下の通りお知らせいたします。 ※下線部が新規事項 【原子力発電所】 ・福島第一原子力発電所 1〜3号機 地震により停止中 (4〜6号機は定期検査中) ※12月16日午前9時10分、協力企業作業員より集中廃棄物処理施設(雑固体廃棄物 減容処理建屋[高温焼却炉建屋])の大物搬入口内側の分電盤内に焦げ痕がある ことを発見したとの連絡がありました。なお、煙等の発生は確認されていません。 同日午前9時19分に消防署に連絡。午前10時28分、当該分電盤への電源供給を停 止。その後、消防署による現場確認の結果、午後0時5分、火災ではないと判断。 午後2時30分、当該分電盤の電源供給を再開。 ※12月16日午前9時40分、1号機*原子炉への注水量について、注水量の減少が確認 されたため炉心スプレイ系からの注水量を約1.6m3/hから約2.0m3/hに調整 (給水系からの注水量は約4.5m3/hで継続中)。 ※12月16日午前11時38分、淡水化装置(逆浸透膜型)2−2の高圧ポンプの振動が 高めであることを確認したため、念のため同装置を手動停止。現場において、水 漏れがないことを確認。今後、対応を検討する予定。なお、淡水化装置(逆浸透 膜型)2−1については運転を継続しており、引き続き滞留水の処理を実施中。 また、原子炉注水はバッファタンク内の淡水化処理した水により継続実施するこ とから影響なし。 ・福島第二原子力発電所 1〜4号機 地震により停止中 ・柏崎刈羽原子力発電所 5、6号機は通常運転中 (1〜4、7号機は定期検査中) 【火力発電所】 ・電気の供給については、すべて復旧済み (ただし、設備損傷箇所については、適時対応中) 【水力発電所】 ・電気の供給については、すべて復旧済み (ただし、設備損傷箇所については、適時対応中) 【流通設備等への影響】 ・電気の供給については、すべて復旧済み (ただし、設備損傷箇所については、適時対応中) 【電力需給への影響】 今冬につきましては、定期検査に入る予定の柏崎刈羽原子力発電所5号機などの 減少要因があるものの、一方で、地震により被災した共同火力の一部運転開始など の増加要因を織り込んだ結果、5,490万kW(12月末)、5,460万kW(1月末)、 5,370万kW(2月末)の供給力を確保できる見通しとなりました。 なお、これは、昨年冬期の最大電力である5,150万kWに対して220〜340万kW程度の 供給予備力を確保できることになります。 今冬は安定供給を確保できる見通しですが、電源の計画外停止や急激な気温の変 化による需要増加の可能性もあることから、お客さまにおかれましては、無理のな い範囲での節電へのご協力をお願いいたします。 当社は、引き続き計画停電の「原則不実施」を継続するために、供給力を着実に 確保するとともに、電力設備の確実な運転・保守に努めてまいります。 以 上 *:「1号機」の表記が抜けておりましたので追加させて頂きます。 添付資料 ・過去の実績(平成23年8月1日以降)(PDF 342KB) 参考資料(最終更新日時:平成23年8月19日午前9時) ・過去の実績(平成23年3月11日〜7月31日)(PDF 337KB) ※上記資料の最新版は、【「東北地方太平洋沖地震による影響などについて」実績 ファイル】ページをご覧ください。