東北地方太平洋沖地震による影響などについて
【午前10時現在】
平成23年11月30日 東京電力株式会社 平成23年3月11日に発生いたしました三陸沖を震源とする東北地方太平洋沖地震 により、当社の原子力発電所をはじめとした設備等が大きな被害を受けるなかで、 立地地域の皆さまをはじめ、広く社会の皆さまに大変なご心配とご迷惑をおかけし ておりますことに対し、心よりお詫び申しあげます。 福島第一原子力発電所の事故に関し、4月17日、事故の収束に向けた、当面の道 筋を取りまとめ、7月19日に進捗状況についてお示しし、ステップ1の目標「放射 線量が着実に減少傾向となっていること」が達成できていると考えております。ま た、その後の進捗状況については、11月17日にお示ししております。 原子炉および使用済燃料プールの安定的冷却状態を確立し、放射性物質の放出を 抑制することで、避難されている方々のご帰宅の実現および国民の皆さまが安心し て生活いただけるよう、引き続き全力で取り組んでまいります。 当社設備への主な影響について、以下の通りお知らせいたします。 ※下線部が新規事項。 【原子力発電所】 ・福島第一原子力発電所 1〜3号機 地震により停止中 (4〜6号機は定期検査中) ※11月29日午前10時、6号機タービン建屋地下の溜まり水について、仮設タンク への移送を開始。同日午後4時、移送を停止。 ※11月29日、2号機原子炉格納容器ガス管理システムの気体のサンプリングを実 施。分析の結果、原子炉格納容器ガス管理システム入口でXe-135が検出限界値 (1.1×10-1Bq/cm3)未満であり、再臨界判定基準である1Bq/ccを下回ってい ることから再臨界していないと判断。なお、Xe-135については、これまでに チャコールフィルタ※にて検出(自発核分裂と判断)されたことから、「福島 第一原子力発電所1〜4号機に対する「中期的安全確保の考え方」に基づく施 設運営計画に係る報告書(その1)(改訂)(11月9日公表)」にて、再臨界 判定基準としてガス管理システムの入口におけるガスバイアル瓶*によるサン プリング結果を用いて判断することとしております。 *検出限界値 チャコールフィルタ:10-6レベル、ガスバイアル瓶:10-1レベ ル ※11月30日午前8時59分、2号機タービン建屋地下から集中廃棄物処理施設(雑 固体廃棄物減容処理建屋[高温焼却炉建屋])へ溜まり水の移送を停止。 ・福島第二原子力発電所 1〜4号機 地震により停止中 ・柏崎刈羽原子力発電所 5、6号機は通常運転中 (1〜4、7号機は定期検査中) 【火力発電所】 ・電気の供給については、すべて復旧済み (ただし、設備損傷箇所については、適時対応中) 【水力発電所】 ・電気の供給については、すべて復旧済み (ただし、設備損傷箇所については、適時対応中) 【流通設備等への影響】 ・電気の供給については、すべて復旧済み (ただし、設備損傷箇所については、適時対応中) 【電力需給への影響】 今冬につきましては、定期検査に入る予定の柏崎刈羽原子力発電所5号機などの 減少要因があるものの、一方で、地震により被災した共同火力の一部運転開始など の増加要因を織り込んだ結果、5,490万kW(12月末)、5,460万kW(1月末)、5,370 万kW(2月末)の供給力を確保できる見通しとなりました。 なお、これは、昨年冬期の最大電力である5,150万kWに対して220〜340万kW程度 の供給予備力を確保できることになります。 今冬は安定供給を確保できる見通しですが、電源の計画外停止や急激な気温の変 化による需要増加の可能性もあることから、お客さまにおかれましては、無理のな い範囲での節電へのご協力をお願いいたします。 当社は、引き続き計画停電の「原則不実施」を継続するために、供給力を着実に 確保するとともに、電力設備の確実な運転・保守に努めてまいります。 以 上 添付資料 ・過去の実績(平成23年8月1日以降)(PDF 302KB) 参考資料(最終更新日時:平成23年8月19日午前9時) ・過去の実績(平成23年3月11日〜7月31日)(PDF 337KB) ※上記資料の最新版は、【「東北地方太平洋沖地震による影響などについて」実績 ファイル】ページをご覧ください。