東北地方太平洋沖地震による影響などについて
【午前9時現在】
平成23年11月10日 東京電力株式会社 平成23年3月11日に発生いたしました三陸沖を震源とする東北地方太平洋沖地震 により、当社の原子力発電所をはじめとした設備等が大きな被害を受けるなかで、 立地地域の皆さまをはじめ、広く社会の皆さまに大変なご心配とご迷惑をおかけし ておりますことに対し、心よりお詫び申しあげます。 福島第一原子力発電所の事故に関し、4月17日、事故の収束に向けた、当面の道 筋を取りまとめ、7月19日に進捗状況についてお示しし、ステップ1の目標「放射 線量が着実に減少傾向となっていること」が達成できていると考えております。ま た、その後の進捗状況については、10月17日にお示ししております。 原子炉および使用済燃料プールの安定的冷却状態を確立し、放射性物質の放出を 抑制することで、避難されている方々のご帰宅の実現および国民の皆さまが安心し て生活いただけるよう、引き続き全力で取り組んでまいります。 当社設備への主な影響について、以下の通りお知らせいたします。 ※下線部が新規事項 【原子力発電所】 ・福島第一原子力発電所 1〜3号機 地震により停止中 (4〜6号機は定期検査中) ※電源信頼性向上に向けた電源切替工事を実施するため、11月8日午後4時24分、 2号機使用済燃料プール放射性物質除去装置を停止し、11月9日午前5時41分に 2号機、午前5時43分に1号機の使用済燃料プール代替冷却を停止(停止時使用 済燃料プール水温度:1号機 約22℃、2号機 約23.9℃)。11月9日午後8時 47分、2号機使用済燃料プール放射性物質除去装置を起動。同日午後8時20分に 2号機、午後10時29分に1号機の使用済燃料プール代替冷却を再開(再開時使用 済燃料プール水温度:1号機 約20℃、2号機 約26.3℃ ※1号機使用済燃料 プール水温度について、スキマサージタンクの水が外気の影響を受け低下したこ とから、停止時よりも温度が低くなったと推定)。 ※11月9日午前10時、6号機タービン建屋地下の溜まり水について、仮設タンクへ の移送を開始。同日午後4時、移送を停止。 ※11月9日、2号機原子炉格納容器ガス管理システムの気体のサンプリングを実施。 分析の結果、原子炉格納容器ガス管理システム入口でXe-135が検出限界値(1.1 ×10-1Bq/cm3)未満のため、再臨界していないと判断。なお、チャコールフィル タにてXe-135(1.9×10-5Bq/cm3)を検出。本値はチャコールフィルタでの実測 値であり、原子炉格納容器ガス管理システムから放出された量として評価するた め、ガスバイアル瓶で測定された値から捕捉率を求めて換算すると1.1×10-2 Bq/cm3となり、前回の評価結果である2.7×10-2Bq/cm3とほぼ同等の値となりま す。 ・福島第二原子力発電所 1〜4号機 地震により停止中 ・柏崎刈羽原子力発電所 5、6号機は通常運転中 (1〜4、7号機は定期検査中) 【火力発電所】 ・電気の供給については、すべて復旧済み (ただし、設備損傷箇所については、適時対応中) 【水力発電所】 ・電気の供給については、すべて復旧済み (ただし、設備損傷箇所については、適時対応中) 【流通設備等への影響】 ・電気の供給については、すべて復旧済み (ただし、設備損傷箇所については、適時対応中) 【電力需給への影響】 今冬につきましては、定期検査に入る予定の柏崎刈羽原子力発電所5号機などの 減少要因があるものの、一方で、地震により被災した共同火力の一部運転開始など の増加要因を織り込んだ結果、5,490万kW(12月末)、5,460万kW(1月末)、5,37 0万kW(2月末)の供給力を確保できる見通しとなりました。 なお、これは、昨年冬期の最大電力である5,150万kWに対して220〜340万kW程度 の供給予備力を確保できることになります。 今冬は安定供給を確保できる見通しですが、電源の計画外停止や急激な気温の変 化による需要増加の可能性もあることから、お客さまにおかれましては、無理のな い範囲での節電へのご協力をお願いいたします。 当社は、引き続き計画停電の「原則不実施」を継続するために、供給力を着実に 確保するとともに、電力設備の確実な運転・保守に努めてまいります。 以 上 添付資料 ・過去の実績(平成23年8月1日以降)(PDF 272KB) 参考資料(最終更新日時:平成23年8月19日午前9時) ・過去の実績(平成23年3月11日〜7月31日)(PDF 337KB) ※上記資料の最新版は、【「東北地方太平洋沖地震による影響などについて」実績 ファイル】ページをご覧ください。