プレスリリース 2011年

東北地方太平洋沖地震による影響などについて

【午後3時現在】

                             平成23年10月31日
                             東京電力株式会社

 平成23年3月11日に発生いたしました三陸沖を震源とする東北地方太平洋沖地震
により、当社の原子力発電所をはじめとした設備等が大きな被害を受けるなかで、
立地地域の皆さまをはじめ、広く社会の皆さまに大変なご心配とご迷惑をおかけし
ておりますことに対し、心よりお詫び申しあげます。
 福島第一原子力発電所の事故に関し、4月17日、事故の収束に向けた、当面の道
筋を取りまとめ、7月19日に進捗状況についてお示しし、ステップ1の目標「放射
線量が着実に減少傾向となっていること」が達成できていると考えております。ま
た、その後の進捗状況については、10月17日にお示ししております。
 原子炉および使用済燃料プールの安定的冷却状態を確立し、放射性物質の放出を
抑制することで、避難されている方々のご帰宅の実現および国民の皆さまが安心し
て生活いただけるよう、引き続き全力で取り組んでまいります。

 当社設備への主な影響について、以下の通りお知らせいたします。

※下線部が新規事項

【原子力発電所】

・福島第一原子力発電所 1〜3号機 地震により停止中
 (4〜6号機は定期検査中)

※10月31日午前10時、6号機タービン建屋から仮設タンクへ移設した溜まり水につ
 いて、仮設タンクからメガフロートへの移送を開始。10月31日午前10時2分、2号機タービン建屋地下から集中廃棄物処理施設(雑固
 体廃棄物減容処理建屋[高温焼却炉建屋])への溜まり水の移送を停止。10月31日午前10時12分、2号機使用済燃料プールへ循環冷却系を用いたヒドラジ
 ンの注入を開始。同日午前11時50分、ヒドラジンの注入を終了。10月31日午後2時59分、1号機原子炉建屋において、蒸気発生の抑制を確実にし、
 カバーリング内の作業環境改善を図るため、原子炉への注水量を約7.5m3/hに調整。

・福島第二原子力発電所 1〜4号機 地震により停止中

※平成22年11月より実施していた排気筒の制震装置設置工事について、3月11日の
 東北地方太平洋沖地震により工事用タワークレーンの固定部材が損傷し、タワー
 クレーン運転室で人身災害が発生したため、本工事を中断。その後、安全対策を
 実施したことから、10月31日、タワークレーン本体の取替に用いる重機の搬入を
 行い、本工事を再開。

・柏崎刈羽原子力発電所 5、6号機は通常運転中
 (1〜4、7号機は定期検査中)

【火力発電所】
・電気の供給については、すべて復旧済み
 (ただし、設備損傷箇所については、適時対応中)

【水力発電所】
・電気の供給については、すべて復旧済み
 (ただし、設備損傷箇所については、適時対応中)

【流通設備等への影響】
・電気の供給については、すべて復旧済み
 (ただし、設備損傷箇所については、適時対応中)

【電力需給への影響】
 今夏は、お客さまによる節電へのご理解とご協力により、電力需給の安定を確保
することができました。改めて心から感謝申し上げます。

 当社といたしましては、今後も電力需給の安定を確保するために供給力の確保に
全力を尽くしてまいる所存ですが、お客さまにおかれましては、引き続き、無理の
ない範囲での節電をお願いいたします。

                                  以 上

添付資料
・過去の実績(平成23年8月1日以降)(PDF 250KB)

参考資料(最終更新日時:平成23年8月19日午前9時)
・過去の実績(平成23年3月11日〜7月31日)(PDF 337KB)

※上記資料の最新版は、【「東北地方太平洋沖地震による影響などについて」実績
 ファイル】ページをご覧ください。



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