東北地方太平洋沖地震による影響などについて
【午前9時現在】
平成23年10月30日 東京電力株式会社 平成23年3月11日に発生いたしました三陸沖を震源とする東北地方太平洋沖地震 により、当社の原子力発電所をはじめとした設備等が大きな被害を受けるなかで、 立地地域の皆さまをはじめ、広く社会の皆さまに大変なご心配とご迷惑をおかけし ておりますことに対し、心よりお詫び申しあげます。 福島第一原子力発電所の事故に関し、4月17日、事故の収束に向けた、当面の道 筋を取りまとめ、7月19日に進捗状況についてお示しし、ステップ1の目標「放射 線量が着実に減少傾向となっていること」が達成できていると考えております。ま た、その後の進捗状況については、10月17日にお示ししております。 原子炉および使用済燃料プールの安定的冷却状態を確立し、放射性物質の放出を 抑制することで、避難されている方々のご帰宅の実現および国民の皆さまが安心し て生活いただけるよう、引き続き全力で取り組んでまいります。 当社設備への主な影響について、以下の通りお知らせいたします。 ※下線部が新規事項 【原子力発電所】 ・福島第一原子力発電所 1〜3号機 地震により停止中 (4〜6号機は定期検査中) ※10月29日午前8時30分頃、発電所構内で1号機原子炉建屋カバーリング工事で 使用した大型クレーン解体作業に従事していた協力企業作業員2名が負傷。そ の後、同日午前10時35分、1名は福島県立医科大学付属病院へドクターヘリに て搬送後、手術等の治療を実施。もう1名については、同日午後2時20分、い わき市総合磐城共立病院へ業務車にて搬送後、検査を実施。 ※10月29日午後3時30分、1号機原子炉建屋において、蒸気発生の抑制を確実に し、カバーリング内の作業環境改善を図るため、原子炉への注水量を約5.5m3 /hに調整。 ※2号機原子炉格納容器ガス管理システムの排気ガス中の水素濃度について、本 格運転開始時は約1vol%だったものが10月29日午後5時時点で約2.3vol%へ 増加していることが確認されたことから、排気ガス中における水素濃度が可燃 限界濃度(4vol%)を上回らないようにするため、10月29日午後6時10分、 原子炉格納容器内への窒素ガス封入量を約14m3/hから約16.5m3/hに調 整。 ・福島第二原子力発電所 1〜4号機 地震により停止中 ・柏崎刈羽原子力発電所 5、6号機は通常運転中 (1〜4、7号機は定期検査中) 【火力発電所】 ・電気の供給については、すべて復旧済み (ただし、設備損傷箇所については、適時対応中) 【水力発電所】 ・電気の供給については、すべて復旧済み (ただし、設備損傷箇所については、適時対応中) 【流通設備等への影響】 ・電気の供給については、すべて復旧済み (ただし、設備損傷箇所については、適時対応中) 【電力需給への影響】 今夏は、お客さまによる節電へのご理解とご協力により、電力需給の安定を確保 することができました。改めて心から感謝申し上げます。 当社といたしましては、今後も電力需給の安定を確保するために供給力の確保に 全力を尽くしてまいる所存ですが、お客さまにおかれましては、引き続き、無理の ない範囲での節電をお願いいたします。 以 上 添付資料 ・過去の実績(平成23年8月1日以降)(PDF 248KB) 参考資料(最終更新日時:平成23年8月19日午前9時) ・過去の実績(平成23年3月11日〜7月31日)(PDF 337KB) ※上記資料の最新版は、【「東北地方太平洋沖地震による影響などについて」実績 ファイル】ページをご覧ください。