東北地方太平洋沖地震による影響などについて
【午後3時現在】
平成23年10月28日 東京電力株式会社 平成23年3月11日に発生いたしました三陸沖を震源とする東北地方太平洋沖地震 により、当社の原子力発電所をはじめとした設備等が大きな被害を受けるなかで、 立地地域の皆さまをはじめ、広く社会の皆さまに大変なご心配とご迷惑をおかけし ておりますことに対し、心よりお詫び申しあげます。 福島第一原子力発電所の事故に関し、4月17日、事故の収束に向けた、当面の道 筋を取りまとめ、7月19日に進捗状況についてお示しし、ステップ1の目標「放射 線量が着実に減少傾向となっていること」が達成できていると考えております。ま た、その後の進捗状況については、10月17日にお示ししております。 原子炉および使用済燃料プールの安定的冷却状態を確立し、放射性物質の放出を 抑制することで、避難されている方々のご帰宅の実現および国民の皆さまが安心し て生活いただけるよう、引き続き全力で取り組んでまいります。 当社設備への主な影響について、以下の通りお知らせいたします。 ※下線部が新規事項 【原子力発電所】 ・福島第一原子力発電所 1〜3号機 地震により停止中 (4〜6号機は定期検査中) ※10月20日午前10時、3号機タービン建屋地下から集中廃棄物処理施設(雑固体廃 棄物減容処理建屋[高温焼却炉建屋])への溜まり水の移送を開始。10月28日午 前9時16分、移送を停止。 ※10月28日午前9時30分、注水量の制御性向上のため、1号機原子炉注水ラインの 流量調整弁追設に伴い、1・2号機の原子炉注水ラインを常用注水ラインから非 常用注水ラインへ切替。追設作業が終了したため、同日午後1時30分、1・2号 機の原子炉注水ラインを非常用注水ラインから常用注水ラインへ切替を実施。同 日午後2時、本切替に合わせ、1号機原子炉への注水について、給水系からの注 水量を約3.9m3/hに調整。2号機原子炉への注水について、給水系から注水量を 約3.0m3/h、炉心スプレイ系からの注水量を約7.0m3/hに調整。 ※10月28日午前10時、6号機タービン建屋から仮設タンクへ移設した溜まり水につ いて、仮設タンクからメガフロートへの移送を開始。 ※2号機溜まり水について、移送ルートを変更するため、10月28日午前9時32分、 2号機タービン建屋地下から集中廃棄物処理施設(プロセス主建屋)への溜まり 水の移送を停止。同日午前9時54分、移送ルートを変更し、2号機タービン建屋 地下から集中廃棄物処理施設(雑個体廃棄物減容処理建屋[高温焼却炉建屋]) への溜まり水の移送を開始。 ※10月24日午前11時30分頃、水処理設備の淡水化装置(逆浸透膜型)2の構成機器 である原水ポンプ(2−1スキッド用)の軸封部より水漏れ(約20L)を確認し たため、同装置を停止。その後、水漏れの停止を確認。同日午後2時30分、同ポ ンプを使用している系列を除外して、その他の淡水化装置を起動し、午後4時20 分、定常流量(約50m3/h)に到達。その後、10月27日から10月28日にて、同ポン プの取替を実施。 ※10月28日午後0時53分、2号機原子炉建屋において原子炉格納容器ガス管理シス テムの排気ファンを起動し、試験運転を開始。 ※10月28日午後2時20分頃、当社社員1名が事務本館にて書類の確認作業を行って いたところ、気分が悪くなり嘔吐した際に一時的に防護マスクを外す事象が発生。 今後、当該作業員に対し、ホールボディカウンタにより内部取り込みの有無を確 認予定。なお、顔面については、汚染がないことを確認。 ・福島第二原子力発電所 1〜4号機 地震により停止中 ・柏崎刈羽原子力発電所 5、6号機は通常運転中 (1〜4、7号機は定期検査中) 【火力発電所】 ・電気の供給については、すべて復旧済み (ただし、設備損傷箇所については、適時対応中) 【水力発電所】 ・電気の供給については、すべて復旧済み (ただし、設備損傷箇所については、適時対応中) 【流通設備等への影響】 ・電気の供給については、すべて復旧済み (ただし、設備損傷箇所については、適時対応中) 【電力需給への影響】 今夏は、お客さまによる節電へのご理解とご協力により、電力需給の安定を確保 することができました。改めて心から感謝申し上げます。 当社といたしましては、今後も電力需給の安定を確保するために供給力の確保に 全力を尽くしてまいる所存ですが、お客さまにおかれましては、引き続き、無理の ない範囲での節電をお願いいたします。 以 上 添付資料 ・過去の実績(平成23年8月1日以降)(PDF 243KB) 参考資料(最終更新日時:平成23年8月19日午前9時) ・過去の実績(平成23年3月11日〜7月31日)(PDF 337KB) ※上記資料の最新版は、【「東北地方太平洋沖地震による影響などについて」実績 ファイル】ページをご覧ください。