福島第一原子力発電所における核種分析結果の確報版の一部訂正について（続報）
〜経済産業省原子力安全・保安院からの口答指示を受けた対応〜
平成23年９月27日 東京電力株式会社 当社は、福島第一原子力発電所における核種分析結果の確報版等について、公表 資料の記載内容に一部誤りがあったことから、訂正した結果をとりまとめて公表し ました。訂正内容および訂正箇所数は、以下の通りです。 ＜訂正内容・箇所数＞ ・炉規則告示濃度限度・半減期の記載ミス（31箇所） ・測定値の誤り（43箇所） ・倍率の誤り（12箇所） ・測定値の単位誤り（２箇所） ・計算式誤り（６箇所） これにより、８月30日までに判明した訂正箇所数については、計94箇所となり ます。 （平成23年８月30日お知らせ済み） 本件を受けて、当社は、平成23年８月30日、経済産業省原子力安全・保安院（以 下、「同院」）より、原因の究明、再発防止対策の策定、および過去に公表した核 種分析結果のチェックの３点について、口頭にて指示を受けました。 当社は、今回の同院からの指示を真摯に受け止め、対象となる核種分析結果の確 報版等について全数チェックを行うとともに、原因の究明を行ったうえで、再発防 止対策の策定をはかりました。 原因ならびに再発防止対策等の詳細は、以下の通りです。 （全数チェックの結果） ○８月30日公表した訂正内容に追加 ・炉規則告示濃度限度の記載ミス（＋１箇所） ※正誤表上の（１）と対応 ・測定値の誤り（＋３箇所） ※正誤表上の（２）と対応 ・倍率の誤り（＋12箇所） ※正誤表上の（３）と対応 ○確報版以外の核種分析結果（土壌のPu、Sr等） ・分析機関の測定結果・評価計算シートからの転記ミス（11箇所） ※正誤表上の（２）と対応 ○測定条件に関する訂正内容 ・試料採取時間の記載ミス（１箇所） ・単位の表記方法に関するもの（16箇所） ・採取場所の方角の記載ミス（２箇所） ※正誤表上の（６）と対応 これにより、今回の全数チェックにより判明した訂正箇所数については、８月 30日に公表した分を含めて、計140箇所となります。 （原因） ・公表資料へ測定結果を転記する際、誤った数値を記載するなど、その都度、行 うべき確認および公表前の最終確認が不十分であった。 ・核種分析結果の評価に使用する計算シートの作成ミス、炉規則告示濃度限度・ 半減期の記載ミス、測定条件に関する記載ミスなど、計算シートや公表資料の 様式を作成した際の誤りについて、確認がなされず、そのまま使い続けてしま った。 （再発防止対策） ・５月８日採取分以降、運用している確報版用のチェックシートについて、確報 版以外の核種分析結果にも適用し、測定データに直接関わらない部分も含めて、 チェック項目の明確化をはかるとともに、最終チェックが確実に行われている ことを、日々、確認します。 また、チェックシートによる確認について、確認者、修正者、最終確認者の欄 を設けて、責任の所在の明確化をはかります。 ・計算シートや公表資料について、標準様式を作成し、資料の作成者は、前回の 資料をコピーして作成することは禁止とし、その都度、標準様式から作成する こととします。そして、半減期や炉規則告示濃度限度等、変更することのない 記載箇所については、電子データ上でロックするなど、変更ができないような 措置を講じます。 ・測定結果の公表資料への転記ミスをなくすため、測定結果を直接公表資料へ記 載していただくよう、外部の分析機関と協議してまいります。 これらの再発防止対策については、今回の事例とともに核種分析に係る関係者全 員で共有し、一体となって取り組んでいくことで実効性のあるものにしてまいる所 存です。 以 上 ＜添付資料＞ ・対象となる過去の核種分析結果公表資料一式（PDF 444KB）＊ ＊８月30日に公表した訂正分を除く
|
