東北地方太平洋沖地震による影響などについて
【午前9時現在】
平成23年8月2日 東京電力株式会社 平成23年3月11日に発生いたしました三陸沖を震源とする東北地方太平洋沖地震 により、当社の原子力発電所をはじめとした設備等が大きな被害を受けるなかで、 立地地域の皆さまをはじめ、広く社会の皆さまに大変なご心配とご迷惑をおかけし ておりますことに対し、心よりお詫び申しあげます。 また、福島第一原子力発電所の事故に関し、4月17日、事故の収束に向けた、当 面の道筋を取りまとめ、7月19日に進捗状況についてお示しし、ステップ1の目標 「放射線量が着実に減少傾向となっていること」が達成できていると考えておりま す。 原子炉および使用済燃料プールの安定的冷却状態を確立し、放射性物質の放出を 抑制することで、避難されている方々のご帰宅の実現および国民の皆さまが安心し て生活いただけるよう、引き続き全力で取り組んでまいります。 当社設備への主な影響について、以下の通りお知らせいたします。 ※下線部が新規事項 【原子力発電所】 ・ 福島第一原子力発電所 1〜3号機 地震により停止中 (4〜6号機は定期検査中) ※7月30日午前11時4分、使用済燃料共用プール建屋地下の滞留水について、淡水 化装置の上流側の受入タンク(サプレッションプール水サージタンク下流側の受 入タンク)へ移送を開始。8月2日午前5時45分、移送を停止。 ・福島第二原子力発電所 1〜4号機 地震により停止中 ・柏崎刈羽原子力発電所 1、5、6、7号機は通常運転中 (2〜4号機は定期検査中) 【火力発電所】 ・ 電気の供給については、すべて復旧済み (ただし、設備損傷箇所については、適時対応中) 【水力発電所】 ・電気の供給については、すべて復旧済み (ただし、設備損傷箇所については、適時対応中) 【流通設備等への影響】 ・電気の供給については、すべて復旧済み (ただし、設備損傷箇所については、適時対応中) 【今夏の需給見通しと対策について】 今夏の供給力につきましては、広野火力発電所の復旧工程の前倒しや、自家発 余剰の購入増などを織り込み、また、これまで予定しておりました60Hz地域から の電力融通については、現状では見通しが厳しいことから計上を見送り、全体で、 5,610万kW(8月末)となります。 また、震災により甚大な被害を受けた東北地方の電力需給バランスの緩和に向 け、当社の需給両面の対策を徹底することにより、東北電力株式会社に、最大140 万kWの電力融通を行いたいと考えており、これを考慮した場合の供給力は、5,470 万kW(8月末)となります。 今夏の想定最大電力につきましては、5,500万kWと見込んでおり、「夏期の電力 需給対策について」に示された需要面の対策へのご協力や、震災による生産減少 からの回復を勘案し、昨年並みの最大電力より500万kW低い水準を見込んでおりま す。 しかしながら、経年火力の連続稼動等による計画外停止や、異常な猛暑による 需要の急増などの発生により、需給の安定確保に支障をきたす可能性があること から、今後も計画停電の「原則不実施」を継続していくため、供給力を着実に確 保するとともに、電力設備の確実な運転・保守に努めてまいります。 皆さまには大変なご不便とご迷惑をおかけいたしますが、引き続き節電へのご 理解・ご協力をお願いいたします。 以 上 添付資料 ・過去の実績(PDF 335KB) ※上記資料の最新版は、【「東北地方太平洋沖地震による影響などについて」実績 ファイル】ページをご覧ください。