東北地方太平洋沖地震による影響などについて
【午後4時現在】
平成23年7月17日 東京電力株式会社 平成23年3月11日に発生いたしました三陸沖を震源とする東北地方太平洋沖地震 により、当社の原子力発電所をはじめとした設備等が大きな被害を受けるなかで、 立地地域の皆さまをはじめ、広く社会の皆さまに大変なご心配とご迷惑をおかけし ておりますことに対し、心よりお詫び申しあげます。 また、福島第一原子力発電所の事故に関し、4月17日、事故の収束に向けた、当 面の道筋を取りまとめ、6月17日に進捗状況についてお示ししております。原子炉 および使用済燃料プールの安定的冷却状態を確立し、放射性物質の放出を抑制する ことで、避難されている方々のご帰宅の実現および国民の皆さまが安心して生活い ただけるよう全力で取り組んでまいります。 当社設備への主な影響について、以下の通りお知らせいたします。 ※下線部が新規事項 【原子力発電所】 ・福島第一原子力発電所 1〜3号機 地震により停止中 (4〜6号機は定期検査中) ※7月17日午前9時46分、1号機原子炉への注水が減少したことを示す警報が発生。 注水量が約3.0 m3/hに低下していることを確認したため、同日午前10時6分、 注水量を約3.8m3/時に調整。 ※7月17日午後2時25分、原子炉への注水について、2号機用の原子炉注水電動ポ ンプにより、1号機および2号機の原子炉へ注水するように変更し、1号機用の 原子炉注水電動ポンプを停止。また、1号機原子炉への注水量を約4.0m3/時 に調整。 ※7月17日午前3時8分、夜の森線2回線の復旧工事に伴い、5号機非常用ディー ゼル発電機(B)を起動(5、6号機外部電源の停止)。同日午後3時26分、5 号機非常用ディーゼル発電機(B)を停止。 ※7月17日午前3時28分、夜の森線2回線の復旧工事に伴い、6号機非常用ディー ゼル発電機(B)を起動(5、6号機外部電源の停止)。同日午後4時2分、6 号機非常用ディーゼル発電機(B)を停止。 ※7月17日午前4時24分、夜の森線2回線の復旧工事に伴い、夜の森線を停止(5、 6号機外部電源の停止)。同日午後1時20分、夜の森線(双葉線を使用)からの 受電を再開。 ・福島第二原子力発電所 1〜4号機 地震により停止中 ※7月17日午前11時40分、2号機原子炉冷却材浄化系*が復旧。 *原子炉冷却材浄化系・・・原子炉水中の不純物を除去し水質を維持する系統。定 期検査中もしくは原子炉停止中は、原子炉内の余剰水を排出して原子炉の水位を 制御するためにも使用。 ・柏崎刈羽原子力発電所 1、5、6、7号機は通常運転中 (2〜4号機は定期検査中) 【火力発電所】 ・電気の供給については、すべて復旧済み (ただし、設備損傷箇所については、適時対応中) 【水力発電所】 ・電気の供給については、すべて復旧済み (ただし、設備損傷箇所については、適時対応中) 【流通設備等への影響】 ・電気の供給については、すべて復旧済み (ただし、設備損傷箇所については、適時対応中) 【今夏の需給見通しと対策について】 今夏の供給力につきましては、広野火力発電所の復旧工程の前倒しや、自家発余 剰の購入増などを織り込み、また、これまで予定しておりました60Hz地域からの電 力融通については、現状では見通しが厳しいことから計上を見送り、全体で、5,730 万kW(7月末)、5,610万kW(8月末)へと修正いたします。 また、震災により甚大な被害を受けた東北地方の電力需給バランスの緩和に向け、 当社の需給両面の対策を徹底することにより、東北電力株式会社に、最大140万kWの 電力融通を行いたいと考えており、これを考慮した場合の供給力は、5,590万kW(7 月末)、5,470万kW(8月末)となります。 今夏の想定最大電力につきましては、5,500万kWと見込んでおり、「夏期の電力 需給対策について」に示された需要面の対策へのご協力や、震災による生産減少か らの回復を勘案し、昨年並みの最大電力より500万kW低い水準を見込んでおります。 しかしながら、経年火力の連続稼動等による計画外停止や、異常な猛暑による需 要の急増などの発生により、需給の安定確保に支障をきたす可能性があることから、 今後も計画停電の「原則不実施」を継続していくため、供給力を着実に確保すると ともに、電力設備の確実な運転・保守に努めてまいります。 皆さまには大変なご不便とご迷惑をおかけいたしますが、引き続き節電へのご理 解・ご協力をお願い致します。 以 上 添付資料 ・過去の実績(PDF 323KB) ※上記資料の最新版は、【「東北地方太平洋沖地震による影響などについて」実績 ファイル】ページをご覧ください。