東北地方太平洋沖地震による影響などについて
【午前9時現在】
平成23年7月13日 東京電力株式会社 平成23年3月11日に発生いたしました三陸沖を震源とする東北地方太平洋沖地震 により、当社の原子力発電所をはじめとした設備等が大きな被害を受けるなかで、 立地地域の皆さまをはじめ、広く社会の皆さまに大変なご心配とご迷惑をおかけし ておりますことに対し、心よりお詫び申しあげます。 また、福島第一原子力発電所の事故に関し、4月17日、事故の収束に向けた、当 面の道筋を取りまとめ、6月17日に進捗状況についてお示ししております。原子炉 および使用済燃料プールの安定的冷却状態を確立し、放射性物質の放出を抑制する ことで、避難されている方々のご帰宅の実現および国民の皆さまが安心して生活い ただけるよう全力で取り組んでまいります。 当社設備への主な影響について、以下の通りお知らせいたします。 ※下線部が新規事項 【原子力発電所】 ・福島第一原子力発電所 1〜3号機 地震により停止中 (4〜6号機は定期検査中) ※7月3日に発生した5号機残留熱除去系の屋外仮設残留熱除去海水系配管からの 海水漏えい事象において、対策として、当該箇所の配管がコンクリートの角に当 たらないように固縛したが、その後、現場を再度確認し、同様な場所が確認され たため、予防保全の観点から、7月13日午前6時30分に、残留熱除去系を停止 (屋外仮設海水冷却ポンプは午前6時44分停止)して配管の取替えを実施。 ※7月12日午前11時、6号機タービン建屋から仮設タンクへ移送した低レベルの滞 留水について、仮設タンクからメガフロートへの移送を再開。同日午後4時、移 送を終了。 ※7月12日午前8時51分、水処理装置の凝集沈殿設備において、薬液注入ライン接 続部付近に漏えいを確認したため、同装置を停止。金属製コネクタの薬液による 腐食があったことおよび漏えいした水の外部への拡散がないことを確認。午後4 時19分に当該コネクタを耐腐食性金属に交換後、系統のフラッシングおよびセシ ウム吸着塔の切替えを行い、同日午後4時28分、水処理装置を起動、午後4時58 分、水処理を再開。なお、原子炉への注水は継続中。 ・福島第二原子力発電所 1〜4号機 地震により停止中 ※7月12日午後3時5分、発電所構内に設置されているモニタリングポストの一部 (No.2)について、計測装置を覆っているカバーの内面の拭き取りやモニタリン グポストの脚部の拭き取り等の清掃作業を開始。同日午後4時5分、作業を終了。 ・柏崎刈羽原子力発電所 1、5、6、7号機は通常運転中 (2〜4号機は定期検査中) 【火力発電所】 ・広野火力発電所 4号機 地震により停止中 【水力発電所】 ・電気の供給については、すべて復旧済み (ただし、設備損傷箇所については、適時対応中) 【流通設備等への影響】 ・電気の供給については、すべて復旧済み (ただし、設備損傷箇所については、適時対応中) 【今夏の需給見通しと対策について】 今夏の供給力につきましては、広野火力発電所の復旧工程の前倒しや、自家発 余剰の購入増などを織り込み、また、これまで予定しておりました60Hz地域から の電力融通については、現状では見通しが厳しいことから計上を見送り、全体で、 5,680万kW(7月末)、5,560万kW(8月末)へと修正いたします。 また、震災により甚大な被害を受けた東北地方の電力需給バランスの緩和に向 け、当社の需給両面の対策を徹底することにより、東北電力株式会社に、最大 140万kWの電力融通を行いたいと考えており、これを考慮した場合の供給力は、 5,540万kW(7月末)、5,420万kW(8月末)となります。 今夏の想定最大電力につきましては、5,500万kWと見込んでおり、「夏期の電 力需給対策について」に示された需要面の対策へのご協力や、震災による生産減 少からの回復を勘案し、昨年並みの最大電力より500万kW低い水準を見込んでお ります。 しかしながら、経年火力の連続稼動等による計画外停止や、異常な猛暑による 需要の急増などの発生により、需給の安定確保に支障をきたす可能性があること から、今後も計画停電の「原則不実施」を継続していくため、供給力を着実に確 保するとともに、電力設備の確実な運転・保守に努めてまいります。 皆さまには大変なご不便とご迷惑をおかけいたしますが、引き続き節電へのご 理解・ご協力をお願い致します。 以 上 添付資料 ・過去の実績(PDF 368KB) ※上記資料の最新版は、【「東北地方太平洋沖地震による影響などについて」実績 ファイル】ページをご覧ください。