東北地方太平洋沖地震による影響などについて
【午前9時現在】
平成23年6月16日 東京電力株式会社 平成23年3月11日に発生いたしました三陸沖を震源とする東北地方太平洋沖地震 により、当社の原子力発電所をはじめとした設備等が大きな被害を受けるなかで、 立地地域の皆さまをはじめ、広く社会の皆さまに大変なご心配とご迷惑をおかけし ておりますことに対し、心よりお詫び申しあげます。 また、福島第一原子力発電所の事故に関し、4月17日、事故の収束に向けた、当 面の道筋を取りまとめ、5月17日に進捗状況についてお示ししております。原子炉 および使用済燃料プールの安定的冷却状態を確立し、放射性物質の放出を抑制する ことで、避難されている方々のご帰宅の実現および国民の皆さまが安心して生活い ただけるよう全力で取り組んでまいります。 当社設備への主な影響について、以下の通りお知らせいたします。 ※下線部が新規事項 【原子力発電所】 ・福島第一原子力発電所 1〜3号機 地震により停止中 (4〜6号機は定期検査中) ※6月15日午前11時5分頃、物揚場で1号機原子炉建屋カバー設置準備作業のため、 クレーン組み立て作業を行っていた協力企業作業員1名が全面マスクを外して、 喫煙していたことを確認。現場の空気中放射性物質濃度は粒子状物質、ヨウ素と もに検出限界未満であることを確認。なお、同日、当該作業員の線量評価をした 結果、外部被ばく線量:0.13mSv、内部被ばく線量:0.24mSv。 ※6月15日午前10時、6号機タービン建屋地下の溜まり水について、仮設タンクへ の移送を開始。同日午後4時、移送を停止。 ※6月15日午後1時10分より、水処理設備の除染装置において、低レベル汚染水を 用いた試運転を開始。同日午後8時35分、試運転を終了。 ※6月15日午後10時40分より、水処理設備のセシウム吸着装置、除染装置において、 低レベル汚染水を用いた組み合わせ試運転を開始。6月16日午前0時20分、試運 転を終了。 ※6月16日午前0時20分より、水処理設備全体において、低レベル汚染水を用いた 連続試運転を開始。 ※6月4日午後6時39分より、2号機タービン建屋立坑の滞留水を集中廃棄物処理 施設(プロセス主建屋)への移送を開始。6月16日午前8時40分、移送を停止。 ※6月14日午前10時5分より、3号機タービン建屋地下の滞留水を集中廃棄物処理 施設(プロセス主建屋)への移送を開始。6月16日午前8時46分、移送を停止。 ※6月15日、5、6号機超高圧開閉所周辺他において、作業員が飛散防止剤の散布 を約7,000m2の範囲で実施。 ・福島第二原子力発電所 1〜4号機 地震により停止中 ・柏崎刈羽原子力発電所 1、5、6、7号機は通常運転中 (2〜4号機は定期検査中) 【火力発電所】 ・広野火力発電所 2、4号機 地震により停止中 【水力発電所】 ・電気の供給については、すべて復旧済み (ただし、設備損傷箇所については、適時対応中) 【流通設備等への影響】 ・電気の供給については、すべて復旧済み (ただし、設備損傷箇所については、適時対応中) 【今夏の需給見通しと対策について】 東北地方太平洋沖地震により、多くの発電所が停止した事態に対処するため、 これまで供給力の確保に全力で取り組んでまいりましたが、このたび、追加供給 力の確保の見通しが立ったことから今夏の供給力を上方修正いたしました。 またこの夏の計画停電の「原則不実施」を継続するためには、供給力のさらな る確保に加え、引き続き、広くお客さまの節電へのご理解・ご協力が不可欠であ ることから、政府の電力需給緊急対策本部より示されました「夏期の電力需給対 策について」の内容を踏まえ、当社としての具体的な取り組み内容を取りまとめ ております。 (お知らせ済) 6月は、皆さまの節電へのご理解・ご協力により、現時点で想定最大電力を上 回る供給力を確保できる見通しであることから、計画停電の「原則不実施」を継 続できる見込みです。 しかしながら、経年火力の連続稼働等による計画外停止や異常な猛暑による需 要の急増などが発生した場合には、需給の安定確保に支障をきたす可能性がある ことから、当社は、計画停電の「原則不実施」を継続するため、これまで検討し てきた追加供給力対策を着実に進めてまいりますが、皆さまにおかれましても大 変なご不便とご迷惑をおかけいたしますが、引き続き節電へのご理解・ご協力を お願いいたします。 以 上 添付資料 ・過去の実績(PDF 280KB) ※上記資料の最新版は、【「東北地方太平洋沖地震による影響などについて」実績 ファイル】ページをご覧ください。