東北地方太平洋沖地震による影響などについて【午後3時現在】
平成23年5月14日
東京電力株式会社
平成23年3月11日に発生いたしました三陸沖を震源とする東北地方太平洋沖地震
により、当社の原子力発電所をはじめとした設備等が大きな被害を受けるなかで、
立地地域の皆さまをはじめ、広く社会の皆さまに大変なご心配とご迷惑をおかけし
ておりますことに対し、心よりお詫び申しあげます。
また、福島第一原子力発電所の事故に関し、4月17日、事故の収束に向けた、当
面の道筋を取りまとめました。原子炉および使用済燃料プールの安定的冷却状態を
確立し、放射性物質の放出を抑制することで、避難されている方々のご帰宅の実現
および国民の皆さまが安心して生活いただけるよう全力で取り組んでまいります。
当社設備への主な影響について、以下の通りお知らせいたします。
※下線部が新規事項
【原子力発電所】
・福島第一原子力発電所 1〜3号機 地震により停止中
(4〜6号機は定期検査中)
※5月14日午後1時、燃料プール冷却材浄化系を用いた2号機使用済燃料プールへ
の淡水注入を開始(同日午後1時8分〜午後2時2分、ヒドラジンをあわせて注
入)。
※5月14日午前10時1分、3号機の原子炉への注水について、消火系配管からの注
水量を約6m3/hから約9m3/hに変更(給水系配管からの注水は約
6m3/hを維持)。
※5月14日午前10時、6号機タービン建屋地下の溜まり水について、仮設タンクへ
の移送を再開。
※5月14日、無人クローラーダンプにより、2号機タービン建屋東側において、地
面の放射性物質の飛散を防ぐ飛散防止剤を約7,000m2の範囲に散布。
5月14日、従来の方法により、固体廃棄物貯蔵庫周辺他において、飛散防止剤を
散布中。
※5月14日午前6時50分頃、福島第一原子力発電所集中廃棄物処理施設において、
排水処理関連作業(機材搬送作業)を行っていた協力企業作業員1名が体調不良
を訴え、午前7時3分に福島第一原子力発電所医務室に運ばれ、治療。本人の意
識は無く、自発呼吸もないことから、7時35分にJヴィレッジへ搬送し医師の診
察後、救急車にて同日午前8時35分、総合磐城共立病院へ搬送。身体に放射性物
質の付着はなし。
・福島第二原子力発電所 1〜4号機 地震により停止中
・柏崎刈羽原子力発電所 1、5、6、7号機は通常運転中
(2〜4号機は定期検査中)
【火力発電所】
・広野火力発電所 2、4号機 地震により停止中
・常陸那珂火力発電所 1号機 地震により停止中
【水力発電所】
・電気の供給については、すべて復旧済み
(ただし、設備損傷箇所については、適時対応中)
【流通設備等への影響】
・電気の供給については、すべて復旧済み
(ただし、設備損傷箇所については、適時対応中)
【計画停電の原則不実施と節電のお願いについて】
東北地方太平洋沖地震により原子力発電所、火力発電所の多くが被害を受け停止
したことから、現在、供給力の復旧・確保に全力で取り組んでおりますが、お客さ
ま各位の節電へのご関心、ご協力が広範囲にわたって浸透してきた結果、需給バラ
ンスは著しく改善を見せております。
こうした状況を踏まえた当面の需給見通しに基づき、基調として需給バランスが
維持されることから、当社は、計画停電を「原則不実施」とすることといたしまし
た。
なお、突発的な気象の変化等により電力需要が急増する可能性、あるいは、復旧
する発電所をはじめとした設備トラブルの発生も考えられることから、お客さまに
おかれましては、引き続き節電への取組みを継続していただきますよう、お願いい
たします。万が一、需給逼迫が予想される場合には、予めお知らせした上で、やむ
を得ず計画停電を実施することもあり得ますので、何卒ご理解、ご協力のほどよろ
しくお願いいたします。
また、当社といたしましては、計画停電の「原則不実施」を、夏期においても継
続することを目指してまいります。
以 上
添付資料
・過去の実績(PDF 235KB)
※上記資料の最新版は、【「東北地方太平洋沖地震による影響などについて」実績
ファイル】ページをご覧ください。
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