東北地方太平洋沖地震による影響などについて
【午後3時現在】
平成23年4月27日 東京電力株式会社 平成23年3月11日に発生いたしました三陸沖を震源とする東北地方太平洋沖地震 により、当社の原子力発電所をはじめとした設備等が大きな被害を受けるなかで、 立地地域の皆さまをはじめ、広く社会の皆さまに大変なご心配とご迷惑をおかけし ておりますことに対し、心よりお詫び申しあげます。 また、福島第一原子力発電所の事故に関し、4月17日、事故の収束に向けた、当 面の道筋を取りまとめました。原子炉および使用済燃料プールの安定的冷却状態を 確立し、放射性物質の放出を抑制することで、避難されている方々のご帰宅の実現 および国民の皆さまが安心して生活いただけるよう全力で取り組んでまいります。 当社設備への主な影響について、以下の通りお知らせいたします。 ※下線部が新規事項
【原子力発電所】 ・福島第一原子力発電所 1〜3号機 地震により停止中 (4〜6号機は定期検査中) ※原子炉内の燃料を冠水させるために適切な注水量の検討を行うことを目的として、 本日27日午前10時2分、1号機の原子炉注水量を約6m3/hから最大約 14m3/hまで段階的に変化させる操作を開始。 ※本日27日午後0時18分、コンクリートポンプ車により4号機の使用済燃料プール への放水を開始、同日午後2時1分に一旦終了。同日午後2時32分より放水を再 開。 ※本日27日、東北地方太平洋沖地震発生後の作業に従事していた女性職員1名につ いて、平成23年1月1日を始期とする3月までの実効線量(平成22年度第4四半 期分)が17.55ミリシーベルトであり、法令に定める線量限度(5ミリシーベル ト/3ヶ月)を超えていることを確認。当該職員については医師による診断の結 果、健康への影響はないことを確認。 ・福島第二原子力発電所 1~4号機 地震により停止中 ・柏崎刈羽原子力発電所 1、5、6、7号機は通常運転中 (2〜4号機は定期検査中) 【火力発電所】 ・広野火力発電所 2、4号機 地震により停止中 ・常陸那珂火力発電所 1号機 地震により停止中 【水力発電所】 ・電気の供給については、すべて復旧済み (ただし、設備損傷箇所については、適時対応中) 【流通設備等への影響】 ・電気の供給については、すべて復旧済み (ただし、設備損傷箇所については、適時対応中) 【計画停電の原則不実施と節電のお願いについて】 東北地方太平洋沖地震により原子力発電所、火力発電所の多くが被害を受け停止 したことから、現在、供給力の復旧・確保に全力で取り組んでおりますが、お客さ ま各位の節電へのご関心、ご協力が広範囲にわたって浸透してきた結果、需給バラ ンスは著しく改善を見せております。 こうした状況を踏まえた当面の需給見通しに基づき、基調として需給バランスが 維持されることから、当社は、計画停電を「原則不実施」とすることといたしまし た。 なお、突発的な気象の変化等により電力需要が急増する可能性、あるいは、復旧 する発電所をはじめとした設備トラブルの発生も考えられることから、お客さまに おかれましては、引き続き節電への取組みを継続していただきますよう、お願いい たします。万が一、需給逼迫が予想される場合には、予めお知らせした上で、やむ を得ず計画停電を実施することもあり得ますので、何卒ご理解、ご協力のほどよろ しくお願いいたします。 また、当社といたしましては、計画停電の「原則不実施」を、夏期においても継 続することを目指してまいります。 以 上 添付資料 ・過去の実績(PDF 256KB) ※上記資料の最新版は、【「東北地方太平洋沖地震による影響などについて」実績 ファイル】ページをご覧ください。