東北地方太平洋沖地震による影響などについて
【午前9時現在】
平成23年4月18日 東京電力株式会社 平成23年3月11日に発生いたしました三陸沖を震源とする東北地方太平洋沖地震 により、当社の原子力発電所をはじめとした設備等が大きな被害を受けるなかで、 立地地域の皆さまをはじめ、広く社会の皆さまに大変なご心配とご迷惑をおかけし ておりますことに対し、心よりお詫び申しあげます。 また、福島第一原子力発電所の事故に関し、4月17日、事故の収束に向けた、当 面の道筋を取りまとめました。原子炉および使用済燃料プールの安定的冷却状態を 確立し、放射性物質の放出を抑制することで、避難されている方々のご帰宅の実現 および国民の皆さまが安心して生活いただけるよう全力で取り組んでまいります。 当社設備への主な影響について、以下の通りお知らせいたします。 ※下線部が新規事項 【原子力発電所】 ・福島第一原子力発電所 1〜3号機 地震により停止中 (4〜6号機は定期検査中) ※4月17日午後5時39分、コンクリートポンプ車による4号機使用済燃料プールへ の水の放水を開始。同日午後9時22分終了。 ※3月20日、21日、23〜4月16日に採取した発電所敷地内の空気中から放射性物質 を検出。よう素-131、セシウム-134、セシウム-137の3核種については確定値と してお知らせし、その他の核種については、4月1日の原子力安全・保安院によ る厳重注意を受けて策定した再発防止に係る方針に基づき、今後再評価を実施。 ※3月21日、23〜4月16日、発電所放水口付近の海水から放射性物質を検出。よう 素-131、セシウム-134、セシウム-137の3核種については確定値としてお知らせ し、その他の核種については、4月1日の原子力安全・保安院による厳重注意を 受けて策定した再発防止に係る方針に基づき、今後再評価を実施。 ※タービン建屋付近の地下水(サブドレン)について、4月6日、4月13日にサン プリングを行い、よう素131、セシウム134、セシウム137を検出。6日採取分に 比べ、13日採取分の放射線濃度が上昇したことを受け、4月14日午後7時25分に 経済産業省原子力安全・保安院長より監視強化を行うよう口答指示あり。これを 受け、1〜6号機の地下水(サブドレン)および構内深井戸に関するサンプリン グを週1回から週3回に増やし、監視強化。4月16日のサンプリングで、よう素 131、セシウム134、セシウム137を検出。 ※4月17日午後2時34分、使用済燃料共用プールの電源と並列してつながっている 未使用ケーブルの末端養生が不十分であり、短絡が起きたことから、電源側の遮 断器が開放され、使用済共用プールへの電源供給が一時停止したが、当該ケーブ ルの取り外しおよび点検実施後、午後5時30分、使用済燃料共用プールへの電源 が復旧。 ※4月17日午前11時30分〜午後2時、遠隔操作ロボットによる3号機原子炉建屋内 の現場状況(放射線量や温度、酸素濃度の測定等)を確認。同日午後4時〜午後 5時30分、1号機原子炉建屋内の現場状況についても確認。 ・福島第二原子力発電所 1〜4号機 地震により停止中 ・柏崎刈羽原子力発電所 1、5、6、7号機は通常運転中 (2〜4号機は定期検査中) 【火力発電所】 ・広野火力発電所 2、4号機 地震により停止中 ・常陸那珂火力発電所 1号機 地震により停止中 ・鹿島火力発電所 6号機 地震により停止中 【水力発電所】 ・電気の供給については、すべて復旧済み (ただし、設備損傷箇所については、適時対応中) 【流通設備等への影響】 ・電気の供給については、すべて復旧済み (ただし、設備損傷箇所については、適時対応中) 【計画停電の原則不実施と節電のお願いについて】 東北地方太平洋沖地震により原子力発電所、火力発電所の多くが被害を受け停止 したことから、現在、供給力の復旧・確保に全力で取り組んでおりますが、お客さ ま各位の節電へのご関心、ご協力が広範囲にわたって浸透してきた結果、需給バラ ンスは著しく改善を見せております。 こうした状況を踏まえた当面の需給見通しに基づき、基調として需給バランスが 維持されることから、当社は、計画停電を「原則不実施」とすることといたしまし た。 なお、突発的な気象の変化等により電力需要が急増する可能性、あるいは、復旧 する発電所をはじめとした設備トラブルの発生も考えられることから、お客さまに おかれましては、引き続き節電への取組みを継続していただきますよう、お願いい たします。万が一、需給逼迫が予想される場合には、予めお知らせした上で、やむ を得ず計画停電を実施することもあり得ますので、何卒ご理解、ご協力のほどよろ しくお願いいたします。 また、当社といたしましては、計画停電の「原則不実施」を、夏期においても継 続することを目指してまいります。 以 上 添付資料 ・過去の実績(PDF 259KB) ※上記資料の最新版は、【「東北地方太平洋沖地震による影響などについて」実績 ファイル】ページをご覧ください。