東北地方太平洋沖地震による影響などについて
【午前9時現在】
平成23年4月15日 東京電力株式会社 平成23年3月11日に発生いたしました三陸沖を震源とする東北地方太平洋沖地震 により、当社の原子力発電所をはじめとした設備等が大きな被害を受けるなかで、 立地地域の皆さまをはじめ、広く社会の皆さまに大変なご心配とご迷惑をおかけし ておりますことに対し、心よりお詫び申しあげます。 当社設備への主な影響について、以下の通りお知らせいたします。 ※下線部が新規事項 【原子力発電所】 ・福島第一原子力発電所 1〜3号機 地震により停止中 (4〜6号機は定期検査中) ※4月14日午後3時56分から、3号機使用済燃料プールに対し、コンクリートポン プ車による放水を開始。同日午後4時32分終了。 ※4月12日、4号機の使用済燃料プール内の状況を確認するため、コンクリートポ ンプ車を用いて、プール水約200mlを採取。4月13日、採取したプール水につ いて放射性物質の核種分析を行った結果、セシウム134、セシウム137、よう素131 が検出。今後、より詳細な評価を実施予定。 ※3月21日、22日、25日、28日、31日、4月4日に採取した発電所敷地内の土壌か らプルトニウムを検出。念のため、発電所構内およびその周辺の環境モニタリン グを強化。また、3月21日、22日、25日、28日、31日、4月4日に採取した発電 所敷地内の土壌からヨウ素、セシウム、テルル、バリウム、ニオブ、ルテニウム、 モリブデン、テクネチウム、ランタン、ベリリウム、銀を検出。 敷地内において3月28日に採取した土壌中に含まれるウラン分析を行ったところ、 天然に存在するものと同じレベルのウラン234、235、238を検出。 ※3月20日、21日、23〜4月13日に採取した発電所敷地内の空気中から放射性物質 を検出。よう素-131、セシウム-134、セシウム-137の3核種については確定値と してお知らせし、その他の核種については、4月1日の原子力安全・保安院によ る厳重注意を受けて策定した再発防止に係る方針に基づき、今後再評価を実施。 ※3月21日、23〜4月13日、発電所放水口付近の海水から放射性物質を検出。よう 素131、セシウム134、セシウム137の3核種については確定値としてお知らせし、 その他の核種については、4月1日の原子力安全・保安院による厳重注意を受け て策定した再発防止に係る方針に基づき、今後再評価を実施。 ※4月13日、立坑内の水および立坑近傍のバースクリーン前等の海水サンプリング を実施し、よう素131、セシウム134、セシウム137を検出。今後、その他の核種 についても再評価を実施予定。 ※タービン建屋付近の地下水(サブドレン)について、4月6日、4月13日にサン プリングを行い、よう素131、セシウム134、セシウム137を検出。6日採取分に 比べ、13日採取分の放射線濃度が上昇したことを受け、4月14日午後7時25分に 経済産業省原子力・安全保安院長より監視強化を行うよう口答指示あり。これを 受け、1〜6号機の地下水(サブドレン)および構内深井戸に関するサンプリン グを週1回から週3回に増やし、監視強化。 ※4月13日午後0時30分より、共用プール山側の約1,600m2の範囲に、地面の放射 性物質の飛散を防ぐ飛散防止剤を試験的に散布。 ※4月14日午前10時17分〜午後0時25分、4号機原子炉建屋とその周辺について、 無人ヘリコプターによる動画撮影を実施。 ・福島第二原子力発電所 1〜4号機 地震により停止中 ・柏崎刈羽原子力発電所 1、5、6、7号機は通常運転中 (2〜4号機は定期検査中) 【火力発電所】 ・広野火力発電所 2、4号機 地震により停止中 ・常陸那珂火力発電所 1号機 地震により停止中 ・鹿島火力発電所 6号機 地震により停止中 【水力発電所】 ・電気の供給については、すべて復旧済み (ただし、設備損傷箇所については、適時対応中) 【流通設備等への影響】 ・電気の供給については、すべて復旧済み (ただし、設備損傷箇所については、適時対応中) 【計画停電の原則不実施と節電のお願いについて】 東北地方太平洋沖地震により原子力発電所、火力発電所の多くが被害を受け停止 したことから、現在、供給力の復旧・確保に全力で取り組んでおりますが、お客さ ま各位の節電へのご関心、ご協力が広範囲にわたって浸透してきた結果、需給バラ ンスは著しく改善を見せております。 こうした状況を踏まえた当面の需給見通しに基づき、基調として需給バランスが 維持されることから、当社は、計画停電を「原則不実施」とすることといたしまし た。 なお、突発的な気象の変化等により電力需要が急増する可能性、あるいは、復旧 する発電所をはじめとした設備トラブルの発生も考えられることから、お客さまに おかれましては、引き続き節電への取組みを継続していただきますよう、お願いい たします。万が一、需給逼迫が予想される場合には、予めお知らせした上で、やむ を得ず計画停電を実施することもあり得ますので、何卒ご理解、ご協力のほどよろ しくお願いいたします。 また、当社といたしましては、計画停電の「原則不実施」を、夏期においても継 続することを目指してまいります。 以 上 添付資料 ・過去の実績(PDF 249KB) ※上記資料の最新版は、【「東北地方太平洋沖地震による影響などについて」実績 ファイル】ページをご覧ください。