東北地方太平洋沖地震による影響などについて
【午後4時現在】
平成23年4月12日 東京電力株式会社 平成23年3月11日に発生いたしました三陸沖を震源とする東北地方太平洋沖地震 により、当社の原子力発電所をはじめとした設備等が大きな被害を受けるなかで、 立地地域の皆さまをはじめ、広く社会の皆さまに大変なご心配とご迷惑をおかけし ておりますことに対し、心よりお詫び申しあげます。 当社設備への主な影響について、以下の通りお知らせいたします。 ※下線部が新規事項 【原子力発電所】 ・福島第一原子力発電所1〜3号機 地震により停止中 (4〜6号機は定期検査中) ※4月12日午前6時38分頃、南側放水口付近にある1〜4号機放水口サンプリング 建屋のバッテリーを収納している盤から発火が確認されたことから、自衛消防隊 による初期消火活動を行うとともに、午前6時45分頃、双葉消防本部へ連絡。 初期消火活動の結果、炎と煙はないことを確認。 本事象による外部への放射能の影響、ならびに原子炉等の冷却機能への影響はな く、周辺環境のモニタリング値に変動はなし。 双葉消防本部による現場確認の結果、同日午前9時12分、鎮火を確認。 ※4月12日午後2時7分頃に発生した福島県浜通りを震源とするM6.3の地震後の確 認状況については以下の通り。 ・1〜6号機の外部電源は異常なし。 ・1〜3号機の原子炉への注水状況、1号機原子炉格納容器内への窒素封入状況 に異常がないことを確認。 ・各号機の主要パラメータについて異常がないことを確認。 ・地震前後のモニタリング指示値は異常なし。 ・地震発生後、屋外作業員に対して免震重要棟への退避を指示。その後、作業員 の安否が確認されたことから、午後3時5分に退避命令を解除。 ※4号機使用済燃料プール内に保管されている燃料の状況把握のため、本日12日、 使用済燃料プール水のサンプリングを実施。今後、核種分析を実施予定。 ・福島第二原子力発電所1〜4号機 地震により停止中 ※4月12日午後2時7分頃に発生した福島県浜通りを震源とするM6.3の地震による 影響はなし。 ・柏崎刈羽原子力発電所 1、5、6、7号機は通常運転中 (2〜4号機は定期検査中) ※4月12日午後2時7分頃に発生した福島県浜通りを震源とするM6.3の地震による 影響はなし。 【火力発電所】 ・広野火力発電所 2、4号機 地震により停止中 ・常陸那珂火力発電所 1号機 地震により停止中 ・鹿島火力発電所 6号機 地震により停止中 【水力発電所】 ・電気の供給については、すべて復旧済み (ただし、設備損傷箇所については、適時対応中) 【流通設備等への影響】 ・電気の供給については、すべて復旧済み (ただし、設備損傷箇所については、適時対応中) 【計画停電の原則不実施と節電のお願いについて】 東北地方太平洋沖地震により原子力発電所、火力発電所の多くが被害を受け停止 したことから、現在、供給力の復旧・確保に全力で取り組んでおりますが、お客さ ま各位の節電へのご関心、ご協力が広範囲にわたって浸透してきた結果、需給バラ ンスは著しく改善を見せております。 こうした状況を踏まえた当面の需給見通しに基づき、基調として需給バランスが 維持されることから、当社は、計画停電を「原則不実施」とすることといたしまし た。 なお、突発的な気象の変化等により電力需要が急増する可能性、あるいは、復旧 する発電所をはじめとした設備トラブルの発生も考えられることから、お客さまに おかれましては、引き続き節電への取組みを継続していただきますよう、お願いい たします。万が一、需給逼迫が予想される場合には、予めお知らせした上で、やむ を得ず計画停電を実施することもあり得ますので、何卒ご理解、ご協力のほどよろ しくお願いいたします。 また、当社といたしましては、計画停電の「原則不実施」を、夏期においても継 続することを目指してまいります。 以 上 添付資料 ・過去の実績(PDF 245KB) ※上記資料の最新版は、【「東北地方太平洋沖地震による影響などについて」実績 ファイル】ページをご覧ください。