富津火力発電所4号系列全軸の営業運転開始について
〜当社で6例目のMACC採用発電所〜
平成22年10月5日 東京電力株式会社 当社は、本日、富津火力発電所4号系列第3軸(50.7万kW)の営業運転を開始い たしました。これにより、平成16年9月1日以来、建設を進めてまいりました4号 系列152万kW(50.7万kW×3軸)の全ての発電設備が完成し、全軸の営業運転を開 始いたしました。 発電方式は、1,500℃級コンバインドサイクル発電(MACC: More Advanced Combined Cycle)を採用しており、これは川崎火力発電所1号系列第1〜3軸、富 津火力発電所4号系列第1軸および第2軸に続き、当社では6例目のMACCの営 業運転開始となります。 富津火力発電所4号系列の特長は次のとおりです。 (1)世界最高水準の熱効率59%を実現 ガスタービンに最新の耐熱材料と冷却技術を導入し、燃焼温度を1,500℃と したことなどにより、現在運転中の発電設備では世界最高水準の59%という高 い熱効率を実現しました。これにより、従来型のLNG火力と比較して約4割 熱効率が向上し、燃料の使用量および、CO2排出量を約25%抑制します。 (2)最新技術の採用で環境にやさしい発電所を実現(大気汚染を抑制) 燃料には硫黄酸化物(SOx)や、ばいじんを排出しないクリーンな液化天 然ガス(LNG)を使用するとともに、最新型の低NOx(窒素酸化物)燃焼 器および高性能脱硝装置を採用しました。 当社は、「2020ビジョン」において、「低炭素時代をリードする」という新たな 社会・環境貢献の追求を掲げておりますが、今後も安定供給を支える重要な電源で ある火力発電についても、世界最高水準の高効率LNG発電設備の導入など、さら なる高効率化・低炭素化を進めてまいります。 以 上 添付資料 ・別紙:富津火力発電所4号系列の概要(PDF 263KB)