プレスリリース 2010年

「大型リチウムイオン電池評価試験場」の新設について

〜日本の電力会社として国内初の取り組み〜

                             平成22年9月29日
                             東京電力株式会社

 当社は、電気自動車の電源や再生可能エネルギー大量導入に伴う電力系統の出力
変動対策として注目を集めるリチウムイオン電池の長期性能把握や様々な用途での
実用可能性把握を目的とし、日本の電力会社として初となる「大型リチウムイオン
電池評価試験場(以下、本試験場)」を、川崎市の当社敷地内に新設することとし、
本日、着工いたしました。
 なお、本試験場は、平成22年度中の運用開始を目指してまいります。

 本試験場は、試験中の電池状態を把握するための電池制御室、電池の過充電・過
放電防止機能を備えた充放電試験装置が設置された試験装置室、評価電池を収納す
る鉄筋コンクリート製の電池建屋等で構成されるなど、高い機能性・安全性を備え
た設計となっております。

 運用開始後は、国内外の様々な電池メーカーが製造・販売するリチウムイオン電
池について、実使用条件を模擬した長期試験を実施し、電池の容量・出力・充放電
効率などのデータを収集・評価し、将来的にリチウムイオン電池を用いた蓄電池シ
ステムが実用化された場合を想定した合理的な設備形成の検討に活用してまいりま
す。

 当社は、『2020 ビジョン』に掲げる電力ネットワークのさらなるスマート化の
実現に重要な役割を果たしうる蓄電池の積極的活用に向けて、本試験場において、
電池メーカーと協力しつつ、大型リチウムイオン電池の性能を評価するとともに、
実用化に必要となる利用技術の向上に取り組んでまいります。

                                  以 上

添付資料
・別紙:「大型リチウムイオン電池評価試験場」の概要(PDF 23.7KB)




	

	



			
			
		

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