洋上風力発電に関する実証研究の実施について
〜銚子市南沖合の洋上に風況観測タワーに続いて風力発電設備を設置〜
平成22年5月19日 東京電力株式会社 当社は、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下、NEDO) との共同研究事業として、千葉県銚子市の南沖合約3kmの洋上に着床式風力発電設 備を設置し、洋上風力発電に関する運転保守方法の確立や、発電システムの設計指 針作成などに向けた「洋上風力発電システム実証研究(以下、本研究)」を、本年 6月を目途に開始いたします。 本研究に先立ち、これまで当社は、国立大学法人東京大学と共同で、平成21年8 月より、当該海域の洋上に風況観測タワーを設置し、風況や波浪などの気象・海象 条件を把握することを目的とした「洋上風況観測システム実証研究」を、NEDO からの委託事業として実施しております。 この研究に加え、このたびの本研究では、平成22年6月(予定)から平成26年3 月にかけて、当該海域の洋上にローター直径約90mの風車を備える着床式風力発電 設備を1基設置し、日本近海の厳しい自然環境に適した設計・施工方法や運転保守 方法などを確立するとともに、洋上の風力発電設備が環境に与える影響について調 査を行うもので、洋上風力発電の実用化に向けた次なるステップとなります。 なお、本研究の成果は、これまでの研究成果などとあわせて、NEDOが目指す 日本の自然環境に適した洋上風力発電技術の確立に活かされる予定です。 当社は、再生可能エネルギーの利用拡大に向けた取り組みの一環として、今後も、 陸上に比べて風況の良い洋上において、安全性が高く経済的な洋上風力発電の研究 に取り組んでまいります。 以 上