プレスリリース 2009年

福島第一原子力発電所4号機の定期検査開始について

                             平成21年9月28日
                             東京電力株式会社

 当社は、平成21年9月29日から福島第一原子力発電所4号機(沸騰水型、定格出
力78万4千キロワット)の第23回定期検査を開始いたしますのでお知らせいたしま
す。

1.定期検査のための停止予定期間
  平成21年9月29日〜11月30日(63日間)

2.定期検査を実施する主な設備
 (1)原子炉本体
 (2)原子炉冷却系統設備
 (3)計測制御系統設備
 (4)燃料設備
 (5)放射線管理設備
 (6)廃棄設備
 (7)原子炉格納施設
 (8)非常用予備発電装置
 (9)蒸気タービン

3.定期検査中に実施する主な工事予定
 (1)燃料集合体の取替え
     燃料集合体548体中100体を取り替えます。
 (2)残留熱除去系配管改造工事
     原子炉内で、水の放射線分解によって生成される混合ガス(水素・酸素)
    が蓄積・滞留する可能性のある残留熱除去系の配管について、混合ガスを
    連続して排出させるベント配管を新たに設置します。
 (3)高経年化対策の長期保守管理方針に基づく点検
     当社は、運転開始以来30年を経過するプラントに対して、高経年化対策
    を策定し適切な保全処置を行うこととしておりますが、このたび4号機(
    昭和53年10月運転開始)に対し、高経年化対策の長期保守管理方針に基づ
    き、原子炉圧力容器の漏えい検査などを行います。

                                  以 上

* 高経年化対策の長期保守管理方針に基づく点検
   原子力発電所の高経年化対応について、当社は福島第一原子力発電所4号機
  が30年目を迎える段階で、安全に関わる機器等を対象として長期間の運転を想
  定した技術評価を行いました。
   この結果、高経年化に対応した適切な保全を追加的に行うことにより、プラ
  ントの健全性は確保されることを確認しました。
   なお、高経年化対策については今回の定期検査から計画的に実施し、定期的
  に再評価を行っていくこととしております。

<参考>当社原子力発電所の現況

福島第一・1号機( 46万キロワット)   運転中
     2号機( 78万4千キロワット) 運転中
     3号機( 78万4千キロワット) 運転中
     4号機( 78万4千キロワット) 9月29日から定期検査開始予定
     5号機( 78万4千キロワット) 定期検査中
     6号機(110万キロワット)   運転中

福島第二・1号機(110万キロワット)   運転中
     2号機(110万キロワット)   運転中
     3号機(110万キロワット)   運転中
     4号機(110万キロワット)   調整運転中

柏崎刈羽・1号機(110万キロワット)   定期検査中
     2号機(110万キロワット)   定期検査中
     3号機(110万キロワット)   定期検査中
     4号機(110万キロワット)   定期検査中
     5号機(110万キロワット)   定期検査中
     6号機(135万6千キロワット) 起動試験中
     7号機(135万6千キロワット) 停止中

 これにより、停止中のプラントは、8基、合計842万4千キロワット、運転中の
プラントは、9基、合計888万4千キロワットとなります。

*現在、柏崎刈羽原子力発電所6号機は起動試験中ですが、8月31日に発電を開始
 しているため運転中のプラントに含めております。


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