プレスリリース 2007年

中国の水力発電CDMプロジェクトへの参加について

〜甘粛省(かんしゅくしょう)蘭州市(らんしゅうし)永登県(えいとうけん)の水力発電CDMプロジェクトにより創出される炭素クレジットを購入〜

                            平成19年5月10日
                            東京電力株式会社

 当社は、本日、中国の水力発電事業会社「甘粛明珠水電開発有限公司」[注1] 
との間で、同社が甘粛省蘭州市永登県で実施する水力発電CDM[注2]プロジェ
クトにより、2007年11月(予定)から2012年12月までに創出される炭素クレジッ
トを購入する売買契約を締結いたしました。

 本プロジェクトは、甘粛明珠水電開発有限公司が、甘粛省蘭州市永登県に、総
出力5.15万kW(0.8万kW×1基、1.45万kW×3基)の自流式水力発電所を建設し、
地元の電力会社である「甘粛省電力公司」[注3]に売電するものです。本プロ
ジェクトによって、当該地域の電力系統で利用される電力の一部が水力発電によ
って代替され、化石燃料の消費が抑制されます。当社は、2007年11月(予定)か
ら2012年12月までに合計約92万トンを炭素クレジットとして購入する見込みです。
 詳細は、別紙のとおりです。

 なお、本プロジェクトは、既に中国政府よりCDMプロジェクトとして承認さ
れており、今後、日本政府によるCDMプロジェクト承認取得等、炭素クレジッ
トの創出に必要な手続きを進めてまいります。

 当社は、地球温暖化防止への取り組みを経営の最重要課題の一つとして位置づ
けており、引き続き、国内における電気の供給面・使用面の対策や、海外プロジ
ェクトを通じた炭素クレジットの取得など、国内外での地球温暖化対策を積極的
に推進してまいります。

                                 以 上

[注1]甘粛明珠水電開発有限公司
    (かんしゅくみんしゅすいでんかいはつゆうげんこうし)
    正式名称 :甘粛明珠水電開発有限公司
          Gansu Mingzhu Hydropower Development Co., Ltd.
    本社所在地:中華人民共和国甘粛省蘭州市(らんしゅうし)
    代 表 者:蔡中和(Cai Zhonghe)
    設   立:2006年
    資 本 金:3億5000万人民元
    事業内容 :水力発電事業の実施など
 
[注2]CDM(クリーン開発メカニズム:Clean Development Mechanism)
     先進国あるいは市場経済移行国が、発展途上国で温室効果ガス削減事
    業を実施し、それにより生じた削減分(排出権)を先進国あるいは市場
    経済移行国が自国の目標達成に利用できる制度。共同実施(JI:Joint 
    Implementation)、排出量取引(ET:Emission Trading)と並ぶ京都メ
    カニズムの一つ。
     「京都メカニズム」とは、1997年に「京都議定書」において定められ
    た、温室効果ガス削減をより柔軟に行うための経済的メカニズムのこと。

[注3]甘粛省電力公司
    甘粛省において、送電・配電を行う電力会社。

添付資料
・別紙:中国の水力発電CDMプロジェクトの概要(PDF 270KB) 
・参考:中国でのCDMプロジェクトの取り組み事例(PDF 88.3KB) 


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