プレスリリース 2007年

大容量業務用ヒートポンプ給湯システム「ほっとパワーエコ・ウルトラBIG」の開発・販売について〜加熱能力・給湯能力・利便性が向上した大容量給湯システムを開発、4月から販売開始〜

                             平成19年1月29日
                           東芝キヤリア株式会社
                             東京電力株式会社

 東芝キヤリア株式会社(社長:兒子俊郎[にごとしろう] 本社:東京都港区)
と東京電力株式会社(社長:勝俣恒久[かつまたつねひさ] 本社:東京都千代田
区)は、このたび、大容量業務用ヒートポンプ給湯システム「ほっとパワーエコ・
ウルトラBIG」を共同で開発いたしました。4月から東芝キヤリア空調システム
ズ株式会社が販売を開始いたします。

 今回の新製品は、業界最高[注1]のエネルギー消費効率(以下、COP)4.45[注2] 
を達成した業務用ヒートポンプ給湯機「ほっとパワーエコBIG」[注3]のヒー
トポンプユニットと開放型貯湯タンク[注4]を組み合わせることで、従来の製品
「ほっとパワーエコ・スーパーBIG」[注5]に比べ、加熱能力・給湯能力・利
便性を大幅に向上させました。
 具体的には、最大27トンの貯湯量を有する開放型貯湯タンクと、加熱能力14kWの
ヒートポンプユニットを最大12台連結することにより、加熱能力最大168kW、一日
の給湯量最大約40トン[注6]という高能力、大容量化を実現いたしました。
 さらに、大量の瞬時給湯や配管距離の長い階下への給湯にも柔軟に対応するとと
もに、従来システムに比べて約25%の設置スペース低減[注7]を図るなど、利便
性が向上いたしました。

 なお、本システムの開発にあたっては、お客さまの給湯のご使用状況に合わせて、
最適な運転制御が可能な液晶タッチパネル式システム制御ユニットや、給湯温度の
低下を防止するための給湯循環回路[注8]用に、業界初[注1]の高効率再加熱
ヒートポンプユニットを採用し、お客さまの利便性の向上やさらなる効率化を図っ
ています。

 東芝キヤリア株式会社および販売を担う東芝キヤリア空調システムズ株式会社は、
このたびの新製品の投入により、老人保健施設、ビジネスホテルやスポーツ施設な
ど大量の給湯が必要なお客さまに対しても、豊富な製品ラインアップを整備するこ
とにより、さらなるマーケットの拡大を図ってまいります。

 東京電力株式会社は、エネルギー間競争が激化するなか、業務用給湯分野におい
ても、このたび開発した新製品をはじめとして、お客さまの多様なニーズにお応え
するよう努めてまいります。

 なお、本システムは、1月31日から開催される「ENEX2007」[注9]で
紹介いたします。

                                  以 上

[注1]業界最高、業界初
  平成19年1月29日現在、東芝キヤリア調べ。

[注2]エネルギー消費効率(COP:Coefficient of Performance)4.45
  消費電力あたりの加熱能力を示し、値が大きいほど省エネルギー性が高いこと
 を示す。
  COP4.45とは、1の電力量(エネルギー量)で、4.45の給湯に用いるエネルギ
 ー量を生み出すということ。(COP4.45は定格COP。日本冷凍空調工業会標
 準規格「家庭用ヒートポンプ給湯機」(JRA4050:2005)に定格条件として定めら
 れる「外気温度:乾球16℃/湿球12℃、入水温度:17℃、出湯温度:65℃」とい
 う条件下で算出したもの。なお、この定格COPと、同規格にて定める夏期CO
 Pおよび冬期COPの各値を平均した年間平均COPは4.5。)

[注3]「ほっとパワーエコBIG」(平成16年2月発売)
  オゾン破壊係数0(ゼロ)のHFC(Hydro Fluoro Carbon)系R410A 冷媒を業
 界で初めてヒートポンプ給湯機に採用。また、定格COP4.45を達成するととも
 に、業界最高の省エネ性能が評価され、平成16年度省エネ大賞資源エネルギー庁
 長官賞を受賞。

[注4]開放型貯湯タンク
  通気管により圧力が開放されることによって、タンク内部が大気圧となる貯湯
 タンク。一方、タンク内部に常に水圧がかかるものを密閉型貯湯タンクという。
 なお、開放型のタンクは、飲料水用の受水槽などにも用いられる。

[注5]「ほっとパワーエコ・スーパーBIG」(平成17年7月発売)
  「ほっとパワーエコBIG」を最大4システムまで連結し、大容量化を実現し
 たシステム。
  (最大加熱能力56kW、最大貯湯量6.7トン、一日の給湯量として最大約13トン)

[注6]一日の給湯量最大約40トン
  加熱能力14kWのヒートポンプユニット12台が1日に16時間稼動した場合の給湯
 量を想定して、下記の通り算出(冬期9℃給水を想定)。
 ・14kW×12台×860kcal/h・kW×16h/日=2,311,680kcal/日
 ・2,311,680kcal/日÷(65℃−9℃)÷1kcal/L・℃=41,280L/日=約40トン/日

[注7]約25%の設置スペース低減
  ヒートポンプユニット8台を設置した場合を想定し試算。
 ・従来システム   28.3m(ヒートポンプユニット8台、密閉型貯湯タンク24台)
 ・本システム    21.1m(ヒートポンプユニット8台、開放型貯湯タンク12トン)
 ・設置スペース低減  7.2m(約25%)

[注8]給湯循環回路
  ビジネスホテルの客室などで、直ちに熱い湯が出るよう、給湯管に循環ポンプ
 を設けて湯を循環させたうえ、ヒーターなどで加温することで給湯温度の低下を
 防止するための回路。今回は、従来のヒーターの代わりに、業界初となる高効率
 再加熱ヒートポンプユニットを採用。

[注9]ENEX2007
  名  称  第31回地球環境とエネルギーの調和展 ENEX2007
  目  的  ・省エネルギー・新エネルギーの最新技術の紹介と、導入促進・
         機器普及のための最新情報や導入事例情報の提供 
        ・生活者に対する省エネルギー意識の醸成と実践行動の動機付け
  主  催  財団法人 省エネルギーセンター
  期  間  平成19年1月31日(水)〜2月2日(金)
  東京会場  東京ビッグサイト 西展示場

■お客さまからの製品に関するお問い合わせ先:
 東芝キヤリア株式会社 中形空調統括部 業務用給湯機推進部
 〒108−8580 東京都港区高輪3丁目23番17号(品川センタービルディング)
 電話/(03)6409−4060(直通)

 東京電力株式会社 法人営業部 空調・給湯普及推進グループ  
 〒100−8560 東京都千代田区内幸町1丁目1番3号
 電話/(03)4216−1111(代表)

添付資料
・別紙1:システム概要図、外観(PDF 227KB) 
・別紙2:新製品の主な特長(PDF 160KB) 
・別紙3:製品仕様(PDF 194KB) 


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