中国の水力発電CDMプロジェクトへの参加について
~中国新疆ウイグル自治区の水力発電CDMプロジェクトにより創出される炭素クレジットを購入~
平成18年10月16日
東京電力株式会社
当社は、本日、中国の電力・熱供給事業会社[注1]
との間で、同社が新疆ウイグル自治区で実施する水力発電CDM[注2]プロジェ
クトにより、2007年5月から2012年末までに創出される炭素クレジットを全量購
入する売買契約を締結いたしました。
本プロジェクトは、が、新疆ウイグル自治区北
部に、総出力5万kW(0.9万kW×2基、1.6万kW×2基)の自流式水力発電所を建
設するもので、発電した電力は、地域電力系統の「石河子電力網[注3]」に供給
されます。
この電力系統は、一部の電力を、当該地域の広域電力系統である「新疆ウイグ
ル自治区電力網[注4]」から供給されており、このたびのプロジェクトにより、
これらのネットワークで利用される電力の一部が水力発電によって代替され、化
石燃料の消費が抑制されることから、2012年末までに合計約137万トンのCO2
排出量の削減が見込まれます。当社はその全量を炭素クレジットとして購入する
予定です。
詳細は、別紙のとおりです。
当社は、地球温暖化防止への取り組みを経営の最重要課題の一つとして位置づ
けており、引き続き、国内における電気の供給面・使用面の対策や、海外プロジ
ェクトを通じた炭素クレジットの取得など、国内外での地球温暖化対策を積極的
に推進してまいります。
以 上
[注1]
(しんきょうてんふうねつでんこぶんゆうげんこうし)
正式名称 :
Xinjiang Tianfu Thermoelectric Co., Ltd.
本社所在地:中華人民共和国新疆ウイグル自治区石河子市
代 表 者:(Mr. Cheng Feng)
設 立:1999年
資 本 金:約2億5,363万人民元
事業内容 :電力・熱供給事業など
[注2]CDM(クリーン開発メカニズム:Clean Development Mechanism)
先進国・移行経済国が、途上国において温室効果ガス排出削減(また
は吸収増大)プロジェクトを実施し、その結果生じた排出削減量等を、
炭素クレジットとして取得する仕組み。共同実施(JI:Joint
Implementation)、排出量取引(ET:Emission Trading)と並ぶ京都メ
カニズムの一つ。
「京都メカニズム」とは、1997年に「京都議定書」において定められ
た、温室効果ガス削減をより柔軟に行うための経済的メカニズムのこと。
[注3]石河子電力網(しべつでんりょくもう)
新疆ウイグル自治区の地域電力系統の一つ。系統に接続された7つの
火力発電所等に加え、不足する電力を他の電力系統から受け入れている。
[注4]新疆(しんきょう)ウイグル自治区電力網
新疆ウイグル自治区の約20の地域電力系統からなる広域電力系統。現
在、中国の他の電力系統とは連携されていない。この電力系統は、新疆
電力公司が発電・送電・配電を一貫して行っている。
添付資料
・別紙:中国の水力発電CDMプロジェクトの概要(PDF 193KB) |
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