プレスリリース 2006年

福島第二原子力発電所4号機の定期検査開始について


                             平成18年9月20日
                             東京電力株式会社

 当社は、9月21日から福島第二原子力発電所4号機(沸騰水型、定格出力110万キ
ロワット)の第14回定期検査を開始いたします。

1.定期検査のための停止予定期間
   平成18年9月21日~平成19年2月19日(152日間)

2.定期検査を実施する主な設備
(1)原子炉本体
(2)原子炉冷却系統設備
(3)計測制御系統設備
(4)燃料設備
(5)放射線管理設備
(6)廃棄設備
(7)原子炉格納施設
(8)非常用予備発電装置
(9)蒸気タービン

3.定期検査中に実施する主な工事予定
(1)燃料集合体の取替え
    燃料集合体764体中112体を取り替えます。
(2)非常用炉心冷却系ストレーナ取替工事
    圧力抑制室プール内の非常用炉心冷却系ストレーナを大容量ストレーナに
   取り替えます。
(3)主蒸気隔離弁漏えい抑制系廃止工事
    主蒸気隔離弁のシール性の向上により必要性がなくなったことから、主蒸
   気隔離弁漏えい抑制系を廃止します。
(4)起動領域モニタ設置工事
    従来の駆動式の中性子源領域モニタ検出器4台と中間領域モニタ検出器8
   台を、保守性の向上および保守における被ばくの低減を目的に炉内固定式の
   起動領域モニタ検出器8台に取り替えます。
(5)プロセスモニタリング設備改造工事
    プロセス放射線モニタのうち、燃料取替エリア排気放射線モニタおよび原
   子炉建屋換気系排気放射線モニタ各4台をGM管検出器から半導体式検出器
   に取り替えます。
(6)安全保護系主復水器真空度低設定値変更工事
    主復水器真空度計をゲージ圧力計から絶対圧力計に取り替えることにとも
   ない、主蒸気隔離弁を閉じるための信号の一つである主復水器真空度低の設
   定値を変更します。
(7)エリアモニタリング設備改造工事
    エリア放射線モニタ全42台をGM管検出器から半導体式検出器へ取り替え
   ます。
(8)静止形定電圧定周波数電源装置取替工事
    静止形定電圧定周波数電源装置の主要部品の製造中止対応として、サイリ
   スタ制御方式からトランジスタ制御方式に取り替えます。
(9)主変圧器取替工事
    主変圧器を流動帯電防止対策を施した変圧器に取り替えます。
(10)原子炉再循環系配管等修理工事
    原子炉再循環系配管等のうち、応力改善がされていない溶接部について、
   点検ならびに残留応力低減の対策を行います。

                                  以 上

<参考>当社原子力発電所の現況

福島第一・1号機( 46万キロワット)   運転中
     2号機( 78万4千キロワット) 定期検査中
     3号機( 78万4千キロワット) 運転中
     4号機( 78万4千キロワット) 運転中
     5号機( 78万4千キロワット) 定期検査中
     6号機(110万キロワット)   運転中
福島第二・1号機(110万キロワット)   運転中
     2号機(110万キロワット)   運転中
     3号機(110万キロワット)   運転中
     4号機(110万キロワット)   9月21日から定期検査開始予定
柏崎刈羽・1号機(110万キロワット)   運転中
     2号機(110万キロワット)   運転中
     3号機(110万キロワット)   運転中
     4号機(110万キロワット)   定期検査中
     5号機(110万キロワット)   運転中
     6号機(135万6千キロワット) 運転中
     7号機(135万6千キロワット) 定期検査中

 これにより、停止中のプラントは、5基、合計512万4千キロワット、運転中の
プラントは、12基、合計1,218万4千キロワットとなります。


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