プレスリリース 2006年

中国の風力発電CDMプロジェクトへの参加について

~新疆ウイグル自治区の風力発電CDMプロジェクトにより創出される炭素クレジットを購入~

                             平成18年6月22日
                            東京電力株式会社

 当社は、本日、中国の国営新エネルギー事業投資会社「北京国投節能公司」[注1] 
との間で、同社の子会社である「新疆国投風力発電所」[注2]が新疆ウイグル
自治区で実施する風力発電CDM[注3]プロジェクトにより、2006年から2012
年までの7年間に創出される炭素クレジットを全量購入する売買契約を締結いた
しました。

 本プロジェクトは、新疆国投風力発電所が、新疆ウイグル自治区の首都である
ウルムチ市郊外のトリ地区に、総出力3万kW(1,500kW×20基)の風力発電所を
建設し、地元の電力会社に売電いたします。これにより、地元の電力会社の火力
発電電力量の一部が風力発電により代替され、化石燃料の消費が抑制されること
から、7年間で約65万トンのCO排出量の削減が見込まれ、当社では全量を炭
素クレジットとして購入する予定です。
 詳細は別紙のとおりです。

 なお、本プロジェクトは、既に中国政府ならびに日本政府よりCDMプロジェ
クトとして承認されております。

 当社は、地球温暖化防止への取り組みを経営の最重要課題の一つとして位置づ
けており、引き続き、国内における電気の供給面・使用面の対策や、海外プロジ
ェクトを通じた炭素クレジットの取得など、国内外での地球温暖化対策を積極的
に推進してまいります。

                                 以 上

[注1]北京国投節能公司(ぺきんこくとうせつのうこうし)
    正式名称 :北京国投節能公司
          Beijing Guotou Energy Conservation Company
    本社所在地:中華人民共和国北京市
    代 表 者:しゅうみん(Mr. Zhu Min)
    設   立:1993年
    資 本 金:1億7,000万人民元
    事業内容 :新エネルギー事業などへの投資

[注2]新疆国投風力発電所(しんきょうこくとうふうりょくはつでんしょ)
    正式名称 :新疆国投風力発電所
          Xinjiang Guotou Wind Power Plant
    本社所在地:中華人民共和国新疆ウルムチ市
    代 表 者:りしゅせん(Mr. Li ShuSheng)
    設   立:2004年
    資 本 金:5,200万人民元
    事業内容 :風力発電事業

[注3]CDM(クリーン開発メカニズム:Clean Development Mechanism)
     先進国・移行経済国が、途上国において温室効果ガス排出削減(また
    は吸収増大)プロジェクトを実施し、その結果生じた排出削減量等を、
    炭素クレジットとして取得する仕組み。共同実施(JI:Joint
    Implementation)、排出量取引(ET:Emission Trading)と並ぶ京都メ
    カニズムの一つ。
     「京都メカニズム」とは、1997年に「京都議定書」において定められ
    た、温室効果ガス削減をより柔軟に行うための経済的メカニズムのこと。

添付資料
・別紙:中国の風力発電CDMプロジェクトの概要(PDF 46.2KB) 


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