平成18年3月17日
東京電力株式会社
当社・福島第二原子力発電所4号機(沸騰水型、定格出力110万キロワット)は、
定格熱出力一定運転中ですが、平成18年2月14日頃より原子炉再循環ポンプ(A)
の第2段軸封部(メカニカルシール)*1の圧力に緩やかな下降傾向が見られ、
その後も圧力の下降傾向が継続していたことから、2月22日より関連パラメータ
の確認頻度*2を増やし、監視を強化しております。
本事象は、第2段軸封部に何らかの不具合が生じているものと推定しておりま
すが、当該ポンプのシール機能は維持されており、直ちに当該ポンプの運転に影
響を与える状態ではありません。 (平成18年2月22日お知らせ済み)
その後、関連パラメータの監視を継続しておりましたが、当該ポンプのシール
機能は維持されているものの、第2段軸封部の圧力は引き続き緩やかな下降傾向
を示しており、その後も下降傾向が継続していることから、計画的にプラントを
停止し、当該軸封部の点検・取り替えを行うことといたしました。
このため、3月19日午後6時より出力降下を開始し、当該軸封部の点検・取り
替えを行います。
なお、今回のプラント停止において、現在、原子炉内に装荷されているハフニ
ウム板型制御棒17本の取り替えを実施いたします。
以 上
*1:軸封部(メカニカルシール)
ポンプ内部の水(冷却材)が主軸を通してポンプ外部に出ないようにする
ために設けられている部分。軸封部は2段構成となっている。
*2:関連パラメータの確認頻度
原子炉再循環ポンプ軸封部の圧力、温度および格納容器内低電導度廃液系
ドレン流量の確認頻度を1日1回から1時間に1回に増やす。
添付資料
・4号機原子炉再循環ポンプ軸封部概略図(PDF 15.3KB)
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