プレスリリース 2006年

定期検査中の福島第一原子力発電所6号機で発見された制御棒のひびについて

                             平成18年1月19日
                            東京電力株式会社

 当社・福島第一原子力発電所6号機(沸騰水型、定格出力110万キロワット)
は、平成17年12月21日より第19回定期検査を実施しておりますが、平成18年1月
9日、制御棒の動作を確認するための準備作業を実施していたところ、制御棒1
本の表面にひびらしきものを確認したことから、同一仕様の他の制御棒(16本)
の外観点検を行うことといたしました。
 引き続き点検を実施していたところ、1月18日、当該制御棒に確認されていた
破損部の一部に欠損部があることを確認いたしました。
 今後、欠損部分を回収いたします。
              (平成18年1月10日、11日、18日お知らせ済み)

 同一仕様の他の制御棒(16本)について外観点検を行った結果、すでにシース*1 
部にひびを確認済みの制御棒1本を含め、合計9本の制御棒のシース部およびタ
イロッド*2部にひびが認められました。
 今後、引き続き原因調査を実施いたします。
 なお、その調査の一環として、他プラントについても同一仕様の使用済の制御
棒の外観点検を実施しております。

 本事象による外部への放射能の影響はありません。

 なお、本事象につきましては、本日、経済産業省原子力安全・保安院より、ひ
びおよび破損に関する調査を実施し、その結果の報告を行うよう指示文書を受領
いたしました。
 また、今回ひびおよび破損が確認された制御棒と同一仕様の制御棒について、
弊社原子力プラントにおける使用状況や健全性の確認を実施するよう指示文書を
受領しました。
 この指示に基づき、速やかに対応し、原子力安全・保安院に報告いたします。

                                 以 上

*1 シース
    中性子吸収材を包んでいる板。
*2 タイロッド
    シース、ハンドル等を接続している部材。

添付資料
・6号機制御棒の外観点検結果(PDF 32.8KB)ひびの発生状況(PDF 9.1KB) 


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