平成17年4月25日
東京電力株式会社
当社・福島第二原子力発電所1号機(沸騰水型、定格出力110万キロワット)
は、平成16年9月29日以来、第17回定期検査を実施してまいりましたが、平成17
年4月23日午後6時01分発電を開始いたしました。
今後、定格出力まで発電量を増加させたのち、所管官庁の総合負荷性能検査を
受け、5月下旬頃に定期検査を終了する予定です。
今回実施した主な工事は以下のとおりです。
(定期検査中に実施した主な工事)
(1)燃料集合体の取替え
燃料集合体764体中164体を取り替えました。
(2)プロセスモニタリング設備取替工事
プロセス放射線モニタのうち、燃料取替エリア排気放射線モニタおよ
び原子炉建屋換気系排気放射線モニタ各4台をGM管検出器から半導体
式検出器へ取り替えました。
(3)エリアモニタリング設備取替工事
エリア放射線モニタ全35台をGM管検出器から半導体式検出器へ取り
替えました。
(4)主復水器真空度低設定値変更工事
主復水器真空度計をゲージ圧力計から絶対圧力計に取り替えることに
ともない、主蒸気隔離弁を閉じるための信号の一つである主復水器真空
度低の設定値を変更しました。
(5)残留熱除去系蒸気凝縮配管撤去工事
中部電力(株)浜岡原子力発電所1号機の余熱除去系配管の破断の対
応として、残留熱除去系蒸気凝縮配管の撤去を行いました。
(6)静止形定電圧定周波数電源装置取替工事
静止形定電圧定周波数電源装置について、サイリスタ制御方式からト
ランジスタ制御方式に変更するため、取り替えました。
(7)第4および第5給水加熱器(A,C)取替工事
復水、給水系の給水加熱器の18台うち、第4および第5給水加熱器
(A,C)を炭素鋼より耐浸食性に優れたクロムモリブデン鋼に取り替
えました。
(8)原子炉再循環系配管の点検ならびに応力改善
原子炉再循環系配管のうち、34箇所について、点検ならびに残留応力
を改善する対策を行いました。
(9)制御棒駆動機構ハウジングスタブチューブ溶接部の応力改善
中部電力(株)浜岡原子力発電所1号機の制御棒駆動機構ハウジング
スタブチューブ溶接部からの水漏れの対応として、制御棒駆動機構ハウ
ジングスタブチューブ185本のうち、外周部108本について、下部溶接部
の目視点検を行いました。また、応力腐食割れの予防保全の観点から、
制御棒駆動機構ハウジングスタブチューブ溶接部に残留応力を改善する
対策を行いました。
(10)圧力抑制室塗装他修理工事
圧力抑制室内の水抜きを行い、全面補修塗装を行いました。
(11)制御棒駆動水圧系配管修理工事
制御棒駆動水圧系配管に設置されているオリフィスの下流にエロージ
ョン・コロージョンによる配管の減肉が確認されたため、炭素鋼からス
テンレス材の配管に取り替えました。
また、オリフィスとその上流の弁との間隔をとり、オリフィスを複数
設置しました。
以 上
<参考>当社原子力発電所の現況
福島第一・1号機( 46万キロワット) 定期検査中
2号機( 78万4,000キロワット) 定期検査中
3号機( 78万4,000キロワット) 調整運転中
4号機( 78万4,000キロワット) 運転中
5号機( 78万4,000キロワット) 定期検査中
6号機(110万キロワット) 運転中
福島第二・1号機(110万キロワット) 4月23日から発電開始
2号機(110万キロワット) 運転中
3号機(110万キロワット) 定期検査中
4号機(110万キロワット) 定期検査中
柏崎刈羽・1号機(110万キロワット) 運転中
2号機(110万キロワット) 運転中
3号機(110万キロワット) 定期検査中
4号機(110万キロワット) 運転中
5号機(110万キロワット) 運転中
6号機(135万6,000キロワット) 運転中
7号機(135万6,000キロワット) 定期検査中
これにより、停止中のプラントは、7基、合計668.4万キロワット、運転中の
プラントは、10基、1062.4万キロワットとなります。
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