平成16年12月1日
東京電力株式会社
当社は、12月2日から福島第二原子力発電所3号機(沸騰水型、定格出力
110万キロワット)の第13回定期検査を開始いたします。
1.定期検査のための停止期間
平成16年12月2日から209日間の予定
2.定期検査を実施する主な設備
(1)原子炉本体
(2)原子炉冷却系統設備
(3)計測制御系統設備
(4)燃料設備
(5)放射線管理設備
(6)廃棄設備
(7)原子炉格納施設
(8)非常用予備発電装置
(9)蒸気タービン
3.定期検査中に実施する主な工事予定
(1)燃料集合体の取替え
燃料集合体764体中12体を取り替えます。
(2)起動領域モニタ設備工事
従来の駆動式の中性子源領域モニタ検出器4台と中間領域モニタ
検出器8台を、保守性の向上および保守における被ばくの低減を目
的に炉内固定式の起動領域モニタ検出器8台に取り替えます。
(3)プロセスモニタリング設備取替工事
プロセス放射線モニタのうち、燃料取替エリア排気放射線モニタ
および原子炉建屋換気系排気放射線モニタ各4台をGM管検出器か
ら半導体式検出器に取り替えます。
(4)主復水器真空度低設定値変更工事
主復水器真空度計をゲージ圧力計から絶対圧力計に取り替えるこ
とにともない、主蒸気隔離弁を閉じるための信号の一つである主復
水器真空度低の設定値を変更します。
(5)格納容器雰囲気モニタ取替工事
格納容器雰囲気モニタのうち、水素および酸素検出器各4台を取
り替えます。
(6)残留熱除去系蒸気凝縮配管撤去工事
中部電力(株)浜岡原子力発電所1号機の余熱除去系配管の破断
の対応として、残留熱除去系蒸気凝縮配管の撤去を行います。
(7)静止形定電圧定周波数電源装置取替工事
静止形定電圧定周波数電源装置の主要部品の製造中止対応として、
サイリスタ制御方式からトランジスタ制御方式に取り替えます。
(8)エリアモニタリング設備取替工事
エリア放射線モニタ全42台をGM管検出器から半導体式検出器に
取り替えます。
(9)原子炉再循環系配管の点検ならびに応力改善
原子炉再循環系配管のうち、応力改善されていない62箇所の溶接
部について、点検ならびに残留応力低減の対策を行います。
(10)制御棒駆動機構ハウジングスタブチューブ溶接部の応力改善
中部電力(株)浜岡原子力発電所1号機の制御棒駆動機構ハウジ
ングスタブチューブ溶接部からの水漏れの対応として、制御棒駆動
機構ハウジングスタブチューブ185本のうち、外周部108本について
下部溶接部の目視点検を行います。また、応力腐食割れの予防保全
の観点から、制御棒駆動機構ハウジングスタブチューブ溶接部に残
留応力を改善する対策を実施します。
以 上
<参考>当社原子力発電所の現況
福島第一・1号機( 46万キロワット) 定期検査中
2号機( 78万4,000キロワット) 運転中
3号機( 78万4,000キロワット) 定期検査中
4号機( 78万4,000キロワット) 運転中
5号機( 78万4,000キロワット) 定期検査中
6号機(110万キロワット) 調整運転中
福島第二・1号機(110万キロワット) 定期検査中
2号機(110万キロワット) 運転中
3号機(110万キロワット) 12月2日から定期検査開始予定
4号機(110万キロワット) 運転中
柏崎刈羽・1号機(110万キロワット) 運転中
2号機(110万キロワット) 運転中
3号機(110万キロワット) 運転中
4号機(110万キロワット) 定期検査中
5号機(110万キロワット) 運転中
6号機(135万6,000キロワット) 運転中
7号機(135万6,000キロワット) 運転中
これにより、停止中のプラントは、6基、合計532.8万キロワット、運転
中のプラントは、11基、1198万キロワットとなります。
|