プレスリリース 2004年

関東天然瓦斯開発株式会社の株式の譲り受けについて

                            平成16年9月29日
                            東京電力株式会社

 当社は、合同資源産業株式会社と、同社の保有する関東天然瓦斯開発株式会社
の株式1,000万株を譲り受けることで合意し、本日、株式譲渡契約を締結いたし
ました。
 当社は、平成14年5月に、三井物産株式会社より関東天然瓦斯開発(株)の株
式305万株(5.0%)を譲り受けておりますが、今回の追加譲り受けにより、合計
1,305万株(21.39%)の株式を保有することとなり、同社の筆頭株主となります。
また、これに伴い、関東天然瓦斯開発(株)は、当社の関連会社となります。

 今回の追加譲り受けにあたっては、今後の事業成長を目指す関東天然瓦斯開発
(株)から当社に対し、これまでの資本関係をふまえたさらなる提携強化のお申
し出をいただきました。関東天然瓦斯開発(株)は、千葉県下で天然ガスの開発
・採取・販売および、天然ガスとともに採取されるかん水(注1)の販売、ヨード
(注2)の製造・販売を行っておりますが、当社としても、環境に優しい天然ガス
を、量的にも価格的にも安定して供給できる強みを持つ同社とは、エネルギー産
業、公益性という点で共通部分も多く、協力しあいながらともに事業発展を目指
していけるものと判断し、協議を進めた結果、今回の合意に至ったものです。な
お、合同資源産業(株)に対しては、関東天然瓦斯開発(株)からお話しいただ
き、ご協力いただきました。

 当社は、電力市場での競争に打ち勝つとともに、新たな成長・発展につながる
新事業に積極的に取り組んでおります。とりわけ、ガス事業は、電気事業におい
て世界最大のLNGユーザーとして豊富な取り扱い経験を持っていること、さら
には、お客さまへのエネルギー販売メニューを拡大できることなどから積極的に
取り組んでいるところです。平成14年3月には、社長直轄の社内カンパニーとし
て「ガス・カンパニー」を設立し、発電用燃料の天然ガスを活用したガス販売事
業(小売り・卸販売)を本格展開しております。
 また、関東天然瓦斯開発(株)の子会社である大多喜ガス株式会社との間では、
平成13年より、同社が大口のお客さま向けに販売するガスを、当社LNG基地か
ら卸販売しております。

 当社は、このたびの資本関係強化によって、今後、大多喜ガス(株)をはじめ
とする関東天然瓦斯開発グループとの協調関係をさらに強化し、千葉県臨海部に
おける大口ガス販売の一層の拡大を目指すとともに、LNG基地から発生するボ
イルオフガス(注3)を関東天然瓦斯開発グループの将来の新たなガス源として
活用することについても検討を進めたいと考えております。

                                 以 上

(注1)かん水
   天然ガス採取時の付随水。海水とほぼ同じ成分だが高濃度のヨードを含む。
(注2)ヨード
   かん水に含まれるハロゲン属の元素。レントゲンの造影剤やうがい薬等の
   原料。
(注3)ボイルオフガス
   LNG基地のタンク内で、液状のLNGの一部が気化し発生するガス。


添付資料
・別 紙(PDF 13.8KB) 


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