平成16年9月28日
東京電力株式会社
当社は、9月29日から福島第二原子力発電所1号機(沸騰水型、定格出力110万キ
ロワット)の第17回定期検査を開始いたします。
1.定期検査のための停止期間
平成16年9月29日から169日間の予定
2.定期検査を実施する主な設備
(1)原子炉本体
(2)原子炉冷却系統設備
(3)計測制御系統設備
(4)燃料設備
(5)放射線管理設備
(6)廃棄設備
(7)原子炉格納施設
(8)非常用予備発電装置
(9)蒸気タービン
3.定期検査中に実施する主な工事予定
(1)燃料集合体の取替え
燃料集合体764体中188体を取り替えます。
(2)プロセスモニタリング設備取替工事
プロセス放射線モニタのうち、燃料取替エリア排気放射線モニタおよび原
子炉建屋換気系排気放射線モニタ各4台をGM管検出器から半導体式検出器
へ取り替えます。
(3)エリアモニタリング設備取替工事
エリア放射線モニタ全 35 台をGM管検出器から半導体式検出器へ取り替
えます。
(4)主復水器真空度低設定値変更工事
主復水器真空度計をゲージ圧力計から絶対圧力計に取り替えることに伴い、
主蒸気隔離弁を閉じるための信号の一つである主復水器真空度低の設定値を
変更します。
(5)残留熱除去系蒸気凝縮配管撤去工事
中部電力(株)浜岡原子力発電所1号機の余熱除去系配管の破断の対応と
して、残留熱除去系蒸気凝縮配管の撤去を行います。
(6)静止形定電圧定周波数電源装置取替工事
静止形定電圧定周波数電源装置について、サイリスタ制御方式からトラン
ジスタ制御方式に変更するため、取り替えます。
(7)第4および第5給水加熱器(A,C)取替工事
復水、給水系の給水加熱器の18台うち、第4および第5給水加熱器(A,
C)を炭素鋼より耐浸食性に優れたクロムモリブデン鋼に取り替えます。
(8)原子炉再循環系配管の点検ならびに応力改善
原子炉再循環系配管のうち、34箇所について、点検ならびに残留応力を改
善する対策を実施します。
(9)制御棒駆動機構ハウジングスタブチューブ溶接部の応力改善
中部電力(株)浜岡原子力発電所1号機の制御棒駆動機構ハウジングスタ
ブチューブ溶接部からの水漏れの対応として、制御棒駆動機構ハウジングス
タブチューブ185本のうち、外周部108本について、下部溶接部の目視点検を
行います。また、応力腐食割れの予防保全の観点から、制御棒駆動機構ハウ
ジングスタブチューブ溶接部に残留応力を改善する対策を実施します。
(10)圧力抑制室塗装他修理工事
圧力抑制室内の水抜きを行い、全面補修塗装を実施します。
以 上
<参考>当社原子力発電所の現況
福島第一・1号機( 46万キロワット) 定期検査中
2号機( 78万4,000キロワット) 運転中
3号機( 78万4,000キロワット) 定期検査中
4号機( 78万4,000キロワット) 運転中
5号機( 78万4,000キロワット) 運転中
6号機(110万キロワット) 定期検査中
福島第二・1号機(110万キロワット) 9月29日から
定期検査開始予定
2号機(110万キロワット) 調整運転中
3号機(110万キロワット) 運転中
4号機(110万キロワット) 定期検査中
柏崎刈羽・1号機(110万キロワット) 運転中
2号機(110万キロワット) 運転中
3号機(110万キロワット) 運転中
4号機(110万キロワット) 定期検査中
5号機(110万キロワット) 運転中
6号機(135万6,000キロワット) 定期検査中
7号機(135万6,000キロワット) 運転中
これにより、停止中のプラントは、7基、合計700万キロワット、
運転中のプラントは、10基、1,030.8万キロワットとなります。
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