プレスリリース 2004年

定期検査中の福島第一原子力発電所2号機の発電開始について

                             平成16年4月6日
                             東京電力株式会社

 当社・福島第一原子力発電所2号機(沸騰水型、定格出力78万4千キロワット)
は、平成15年3月31日以来、第20回定期検査を実施してまいりましたが、4月6日
午後6時13分発電を開始いたしました。
 今後、定格出力まで段階的に発電量を増加させながら、原子炉冷却材再循環ポン
プ可変周波数電源装置取替後の発電機出力変動を伴う使用前検査を受検いたします。
 その後、所管官庁の総合負荷性能検査を受け、6月上旬頃に定期検査を終了する
予定です。

 今回実施した主な工事は、以下の通りです。

(定期検査中に実施した主な工事)

1.燃料集合体の取替え
   燃料集合体548体中108体を取り替えました。
2.出力領域計装検出器の取替え
   出力領域計装検出器31本全数を取り替えました。
3.残留熱除去系蒸気凝縮配管撤去工事
   中部電力(株)浜岡原子力発電所1号機の余熱除去系配管の破断の対応として、
  残留熱除去系蒸気凝縮配管の撤去を行いました。
4.制御棒取替工事
   制御棒137本中9本について、廃棄物の発生量の低減を図るため、ハフニウム
  を中性子吸収材とする長寿命型制御棒に取り替えました。
5.制御棒駆動水圧系配管の取替えおよび点検
   制御棒駆動水圧系配管のうち、原子炉格納容器貫通部の配管(予備を含む282
  本)および格納容器内側の配管全数を、予防保全として耐食性に優れた配管に
  取り替えました。
   また、その他の制御棒駆動水圧系配管については、健全性を確認するため、
  配管の付着塩分量測定、目視点検を実施しました。
6.原子炉冷却材再循環ポンプ可変周波数電源装置取替工事
   原子炉冷却材再循環ポンプの速度調整に用いる電源装置を予防保全の観点か
  ら取り替えました。
7.原子炉格納容器電気配線貫通部取替工事
   原子炉格納容器貫通部電気配線23本のうち3本を、予防保全の観点から取り
  替えました。
8.蒸気タービン低圧内部車室取替および修理工事
   蒸気タービン低圧内部車室および外部車室に対し、蒸気による浸食が認めら
  れるため、予防保全の観点から、蒸気タービン低圧内部車室3台のうち1台の
  取替えおよび2台の肉盛補修溶接を行い、外部車室3台全てに肉盛補修溶接を
  行いました。
9.主要変圧器取替工事
   主要変圧器を予防保全の観点から取り替えました。

                                  以 上

<参考>当社原子力発電所の現況

福島第一・1号機( 46万キロワット)      定期検査中
     2号機( 78万4,000キロワット)   4月6日から発電開始
     3号機( 78万4,000キロワット)   運転中
     4号機( 78万4,000キロワット)   調整運転中
     5号機( 78万4,000キロワット)   運転中
     6号機(110万キロワット)      定期検査中
福島第二・1号機(110万キロワット)      運転中
     2号機(110万キロワット)           定期検査中
     3号機(110万キロワット)           運転中
     4号機(110万キロワット)           定期検査中
柏崎刈羽・1号機(110万キロワット)           定期検査中
     2号機(110万キロワット)           定期検査中
     3号機(110万キロワット)           定期検査中
     4号機(110万キロワット)           運転中
     5号機(110万キロワット)           定期検査中
     6号機(135万6,000キロワット)      運転中
     7号機(135万6,000キロワット)      運転中

 これにより、停止中のプラントは、8基、合計816万キロワット、運転中のプラ
ントは、9基、914.8万キロワットとなります。


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