平成15年6月30日
東京電力株式会社
東京ガス株式会社
東京電力株式会社および東京ガス株式会社は、このたび、コノコフィリップス社
(米国)が中心となって進めている豪州・東ティモール共同石油開発海域内「バユ・
ウンダン・ガス田」を開発し、液化天然ガスを豪州ダーウィン市郊外にて生産・販売
する「ダーウィンLNGプロジェクト」に正式に参画いたしました。
これは、同ガス田の10.08%の開発権益を保有する米国企業「フィリップス・ペト
ロリアム・ティモール・シー社」を東京電力と東京ガスが2対1の割合で共同買収す
るもので、すでに両社は昨年3月に「株式売買契約」を締結しておりましたが、実際
の株式取得は豪州政府と東ティモール政府のガス開発計画の正式承認後に実施する
こととなっておりました。(2002年3月12日発表済)
こうした中、本年6月13日に、豪州・東ティモール両国政府がガス開発計画を正式
に承認したことから、両社は6月27日に買収を完了するとともに、社名を「東京・テ
ィモール・シー・リソーシズ社」へ変更いたしました。同時に、両社は同ガス田と
豪州ダーウィン市郊外の間に敷設する海底ガスパイプライン事業ならびにダーウィ
ン市郊外に建設する液化プラント事業にも新設子会社(テプコ・ダーウィンLNG
社、東京ガス・ダーウィンLNG社)を通じて参画することといたしました。
バユ・ウンダン・ガス田は、豪州ダーウィン市沖合500km、東ティモール南岸沖合
250kmの位置にあり、約3.4兆立方フィート(約1,000億m3:LNG換算約8,000万
トン)の天然ガスに加え、石油分(LPG・コンデンセート)についても約4億バレ
ルの埋蔵量を有しています。本プロジェクトでは、石油分を洋上施設で2004年第1
四半期から生産するとともに、LNGを2006年第1四半期から東京電力(200万トン
/年:平年度ベース)と東京ガス(100万トン/年:平年度ベース)向けに出荷する
計画です。
両社は本プロジェクトへの参画により、燃料・原料の開発・生産に直接関与する
こととなり、両社がすでに開始している自社船によるLNG輸送事業とあわせ、ガ
スの生産から液化、販売、輸送、さらに電気事業ないしガス事業での消費までのL
NGチェーンに一貫して参画することとなり、安定的かつ経済的な燃料・原料調達
に資するものと考えております。
両社はわが国のLNG導入のパイオニアとして、豪州・東ティモール両国政府お
よび関係州政府、ならびにコノコフィリップス社、エニ社(伊)、サントス社(豪)、
国際石油開発(日)とともに、LNGの新たな時代を拓く本プロジェクトの成功に
向けて努力してまいります。
以 上
<参 考>
・ダーウィンLNGプロジェクトの概要(PDF 31.2KB) |