プレスリリース 2002年

柏崎刈羽原子力発電所1号機の手動停止について



                         平成14年3月4日
                         東京電力株式会社


 当社・柏崎刈羽原子力発電所1号機(沸騰水型、定格出力110万
キロワット)は定格出力にて運転中のところ、2月上旬より、原子炉
再循環ポンプ(注1)A号機の軸封部(メカニカルシール)(注2)のシール
機能が若干低下状態にあることが確認されました。本事象は原子炉再循環
ポンプの運転状態に支障を生ずるものではないため、注意深く監視を
しながら運転を継続しておりましたが、念のため原子炉を停止して当
該軸封部を取り替えることといたしました。
 このため、本日17時より停止操作を開始し、軸封部を取り替えた後、運
転を再開する予定です。
 なお、今回の事象による外部への放射能の影響はありません。

 また、原子力安全・保安院による国際原子力評価尺度(INES)の暫
定評価では0-とされております。

 なお、この停止に合わせて、中部電力(株)浜岡原子力発電所1号機の
余熱除去系配管の破断の対応として、残留熱除去系蒸気凝縮配管の分岐点
に弁を設置する予定です。

                              以 上

(注1)原子炉再循環ポンプとは原子炉内の冷却材を循環するためのポン
    プで、ポンプ回転数を変えることにより冷却材流量を調整し、原
    子炉出力を増減させます。
(注2)軸封部とは、ポンプ内部の水が軸を通してポンプ外部に出ないよ
    うにするために設けられている部品です。






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