プレスリリース 2002年

LNG船(第2船)の保有ならびに運航事業を行う新会社の設立について



                          平成14年2月5日
                          東京電力株式会社


 当社は本日、LNG船(第2船)の保有を目的とする新会社を設立するこ
とといたしました。さらに今後、この船の運航事業を目的とする新会社を設
立いたします。

 当社は、LNG調達における取引形態の多様化と調達コストの低減をめざ
し、LNG船の保有・運航事業を推進しております。すでに第1船の保有会
社と運航会社を設立し、平成15年10月の事業開始に向けて準備を進めており
ますが、このたび、これに続いて第2船の事業に着手いたします。

 本日設立する新会社「Pacific Eurus Shipping Limited」(ハ゜シフィック・ユーロス
・シッヒ゜ンク゛株式会社、以下「LNG船保有会社」)は、LNG船の保有を目的
とし、第1船と同様にバハマ国に設立いたします。このLNG船保有会社は、
LNG船の建造を三菱重工業株式会社に発注し、竣工後の船員手配や保守・
管理を日本郵船株式会社に委託する予定です。

 また、この船の運航事業を行う会社(以下「LNG船運航会社」)を、平
成14年度に日本国内に設立する予定です。LNG船運航会社は、LNG船保
有会社との間でLNG船の用船契約を結び、当社が購入するLNGの輸送を
行います。

 これら新会社によるLNG船(第2船)事業の開始は平成18年を予定して
おります。なお、本日のLNG船保有会社の設立にあたっては、日本郵船株
式会社、三菱商事株式会社の出資参加を得ており、また、後ほど設立するL
NG船運航会社につきましても両社の出資参加を得る予定です。

                                                              以 上
(参 考)
 当社は現在、アブダビやブルネイなど7つのLNGプロジェクトから年間約
1,600万トンのLNGを46隻のLNG船で輸送しており、このうち6つのプロジェ
クトで、売主がLNGの海上輸送に伴うリスクを負担し、受入基地まで責任を持つ
Ex-ship取引(注1)を行っています。
 しかしながら、近年、当社のLNG導入以来30年間の輸送実績からリスク評価が
容易になったことや、船体価格が低下傾向にあること、さらには運航技術の信頼性
が向上したことなどから、買主である当社自らがLNG輸送の責任を担うFOB取
引(注2)を拡大することといたしました。これにより、LNG調達コストの低減と、
より弾力的なLNG調達が可能となる見込みです。

(注1)Ex-ship取引:
     LNGが買主の受入基地に到着した時点で、所有権ならびに危険負担が売主か
    ら買主に移転する取引。海上保険、海上輸送の手配は売主が行い、海上保険や運
    賃の費用負担は売主が負う。
(注2)FOB(free on board)取引:
         積地で船にLNGの積み込みが完了した時点で、所有権ならびに危険負担が売
    主から買主に移転する取引。海上保険、海上輸送の手配は買主が行い、海上保険
    料や運賃の費用負担は買主が負う。

                                                          <別紙1>
1.新会社の概要(予定)
 1.LNG船保有会社
  (1) 会 社 名:Pacific Eurus Shipping Limited
         (ハ゜シフィック・ユーロス・シッヒ゜ンク゛株式会社)
  (2) 所 在 地:バハマ国
  (3) 事業内容:LNG船保有事業等
  (4) 資 本 金:40億円
  (5) 出資比率:東京電力(株)70%、日本郵船(株)20%、三菱商事(株)10%
  (6) 会社設立:平成14年2月5日(予定)
  (7) 事業開始:平成18年

 2.LNG船運航会社
  (1) 会 社 名:未定
  (2) 所 在 地:東京都
  (3) 事業内容:LNG輸送事業等
  (4) 資 本 金:1億円
  (5) 出資比率:東京電力(株)70%、日本郵船(株)20%、三菱商事(株)10%
  (6) 会社設立:平成14年度
  (7) 事業開始:平成18年

 3.LNG船(第2船)
  (1) 造 船 所:三菱重工業(株)長崎造船所
   (2) 容  量:135,000 m3(モス型5タンク)
   (3) 引渡予定時期:平成18年

2.出資会社の概要
 東京電力株式会社
  1.所在地:東京都千代田区内幸町1-1-3
  2.社 長:南 直哉(みなみ のぶや)
  3.設立日:昭和26年5月1日
  4.事業内容:電気事業、その他附帯事業等
  5.資本金:6,764億円

 日本郵船株式会社
  1.所在地:東京都千代田区丸の内2-3-2
  2.社 長:草刈 隆郎(くさかり たかお)
  3.設立日:明治18年9月29日
  4.事業内容:海運業、客船事業、物流事業等
  5.資本金:885億円

  三菱商事株式会社
  1.所在地:東京都千代田区丸の内2-6-3
  2.社 長:佐々木 幹夫(ささき みきお)
  3.設立日:昭和25年4月1日
  4.事業内容:燃料、金属、機械、化学品、生活物資等の国内・輸出・
         輸入及び外国取引、情報・通信、金融、物流その他各種
         サービスの提供、国内外における事業投資等
  5.資本金:1,266億円

                                                          <別紙2>
                      既存会社(第1船)の概要
 1.LNG船保有会社
  (1) 会 社 名:Pacific LNG Shipping Limited
  (2) 所 在 地:バハマ国
    (3)社  長:根本 紘一
  (4) 事業内容:LNG船の保有、用船および船舶関連の事業等
  (5) 資 本 金:14億円(平成13年12月現在)
  (6) 出資比率:東京電力(株)70%、三菱商事(株)20%、日本郵船(株)10%
  (7) 会社設立:平成12年12月21日
  (8) 事業開始:平成15年10月(予定)

 2.運航事業会社
  (1) 会 社 名:パシフィック・エルエヌジー輸送株式会社
  (2) 所 在 地:東京都港区新橋1-1-13
    (3) 社  長:川口 信
  (4) 事業内容:LNG輸送事業等
  (5) 資 本 金:3千万円(平成13年12月現在)
  (6) 出資比率:東京電力(株)70%、三菱商事(株)20%、日本郵船(株)10%
  (7) 会社設立:平成13年4月20日
  (8) 事業開始:平成15年10月(予定)

 3.LNG船
   (1) 造 船 所:三菱重工業(株)長崎造船所
    (2) 容  量:135,000 m3(モス型5タンク)
   (3) 引渡予定時期:平成15年9月






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