平成13年6月20日
東京電力株式会社
すでにお知らせしましたとおり、当社・柏崎刈羽原子力発電所6号機
(改良型沸騰水型、定格出力135万6千キロワット)は定格出力にて運転中
のところ、5月20日に原子炉格納容器内からの排水量が増加傾向にあるこ
とが確認され、その後の調査の結果、原子炉補機冷却水系の冷却水(非放
射性の水)の漏えいによるものであることがわかりました。
漏えい量は運転制限値を十分下まわっており、原子炉補機冷却水系とし
ての機能には支障がないことから、直ちに運転に支障を及ぼすものではあ
りませんでしたが、夏期の高需要期における電力供給に万全を期すために、
6月19日に原子炉を停止し点検、補修を行っておりました。
(6月18日お知らせ済み)
点検の結果、原子炉格納容器内に3台ある空調機のうち1台に冷却水
(原子炉補機冷却水系)を供給する弁のグランド部より、冷却水が漏えい
しているのが確認されました。
当該弁を分解点検したところ、グランドパッキンの劣化により弁グラン
ド部の密封性が悪くなり、漏えいに至ったものであることがわかりました。
このため、当該弁のグランドパッキンを新品のものと交換し、補修いた
しました。
今後準備が整い次第、原子炉を起動し、発電を再開いたします。
なお、原子力安全・保安院による国際原子力評価尺度(INES)暫定
評価では0-とされています。
以 上
(参 考)
・原子炉補機冷却水系
原子炉建屋内にある機器(ポンプ,モータ等)の冷却や、空調用の
冷却水を供給する系統です。この冷却水には純水を利用しています。
・弁グランド部
弁棒部分から内部流体が外部に漏れ出るのを防止するため、弁内部
にパッキンを組み込みシールしていますが、このシール部分を弁グ
ランド部と呼んでいます。
|